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黒田正城「スタンダード今昔」第1回 “ラヴニカへの回帰”を振り返る 
 
 「Bigmagicのサイトで記事を書いてもらえませんか?」

 ほとんどトーナメントにも出ていないような私になぜ?という気持ちもあるのだが、Bigmagicさんには本当に長い間お世話になっていることもあり、恥ずかしながら記事を書かせていただくことにした。

 とは言っても、ドラゴンの迷路が入る前のスタンダード環境について細かくデッキの解説をしても「今更何言ってるんだ?!」ということになってしまうだろうから、特定のキーカードを中心に振り返りをやってみようかと思う。

 はじめに、「ラヴニカへの回帰」時代から活躍中のカードをピックアップし、その後「ギルド門侵犯」出身のキーカードに移っていきたいと思う。

《静穏の天使/Angel of Serenity》


 私は天使を愛してやまないプレイヤーの一人だが、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》あたりから品が無く、誰が見ても強い天使が山のように増え始め心を痛めている。特にこのカードは別格で、天使という種族の価値を大きく引き上げることになってしまった。天使は微妙なスペックだから使う人が少なくて良かったのに…。

 場に出た時点で仕事の大半を終えているため、除去されてもあまり痛いと思わない上に、《堀葬の儀式/Unburial Rites》と合わせて何度も使われることが多く、やられる側はたまったものではない。では、このカードを主軸に据えたデッキを見ていくことにしよう。
Sample Deck
24land
2 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
2 《森/Forest》
1 《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》
1 《神無き祭殿/Godless Shrine》
1 《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
4 《草むした墓/Overgrown Tomb》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4 《寺院の庭/Temple Garden》
1 《大天使の霊堂/Vault of the Archangel》
4 《森林の墓地/Woodland Cemetery》

23creature
4 《静穏の天使/Angel of Serenity》
4 《東屋のエルフ/Arbor Elf》
3 《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》
2 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
2 《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》
4 《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》
4 《スラーグ牙/Thragtusk》

13spell
4 《忌まわしい回収/Grisly Salvage》
2 《未練ある魂/Lingering Souls》
3 《根囲い/Mulch》
4 《堀葬の儀式/Unburial Rites》
15sideboard
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《酸のスライム/Acidic Slime》
1 《死の重み/Dead Weight》
2 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
1 《オルゾフの魔除け/Orzhov Charm》
3 《ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender》
1 《血統の切断/Sever the Bloodline》
1 《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
1 《究極の価格/Ultimate Price》
1 《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》
 不真面目に《静穏の天使/Angel of Serenity》を出す典型例がこちら。

 リアニメイトは本当に安定したデッキなのだが、その主たる要因は《忌まわしい回収/Grisly Salvage》と《根囲い/Mulch》のコンビである。これら2種類のカードは、必要なカードを墓地に埋めながら土地を確実に補充してくれるため、ほとんど土地事故を起こすことがない。後半に引いても、《静穏の天使/Angel of Serenity》を普通にプレイするための一助となってくれる。好みもあるだろうが、私は絶対に4枚ずつ採用している。

《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》


 もはや説明不要のドロー呪文。多くのコントロール好きがこのカードに命を救われ、多くのビートダウンプレイヤーがこのカードによって絶望させられた。登場した当時はその重さから2~3枚の採用が主流だったが、このカードの評価と価値がどんどん上昇していくにつれ、最近はガッチガチのコントロールに4枚投入されているのもよく見るようになった。それではこのカードを使ったデッキをおさらいしよう。
Sample Deck
28land
1 《アゾリウスのギルド門/Azorius Guildgate》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4 《神無き祭殿/Godless Shrine》
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
3 《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
2 《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard》
2 《大天使の霊堂/Vault of the Archangel》
4 《湿った墓/Watery Grave》

6creature
4 《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》
2 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》

26spell
4 《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
4 《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation》
2 《中略/Syncopate》
2 《究極の価格/Ultimate Price》
4 《未練ある魂/Lingering Souls》
4 《至高の評決/Supreme Verdict》
2 《拘留の宝球/Detention Sphere》
4 《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad》
15sideboard
4 《脳食願望/Appetite for Brains》
1 《強迫/Duress》
1 《天使への願い/Entreat the Angels》
3 《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》
1 《ルーン唱えの長槍/Runechanter's Pike》
2 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
2 《中略/Syncopate》
1 《究極の価格/Ultimate Price》
 相手のライフを減らそうとあまり考えていない、古典的なコントロールである。一応《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad》などいくつかの勝ち筋が用意されているが、大抵は《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard》でライブラリーアウトを目指す。MOでこの手のデッキを使うと、ゲーム後半にPCのパフォーマンスが落ちるため制限時間との勝負になるというスリルが味わえる。3発目ぐらいの《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》が相手に絶望を与えるので、相手の顔をよく見ながら渾身のドヤ顔でプレイすることが大切。



Sample Deck
26land
4 《繁殖池/Breeding Pool》
2 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
2 《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》
3 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
3 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4 《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4 《寺院の庭/Temple Garden》

16creature
2 《静穏の天使/Angel of Serenity》
4 《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》
2 《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana》
4 《修復の天使/Restoration Angel》
4 《スラーグ牙/Thragtusk》

18spell
3 《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
3 《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
3 《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation》
1 《中略/Syncopate》
4 《遥か見/Farseek》
2 《至高の評決/Supreme Verdict》
2 《拘留の宝球/Detention Sphere》
15sideboard
1 《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
1 《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer》
1 《拘留の宝球/Detention Sphere》
1 《払拭/Dispel》
2 《雲散霧消/Dissipate》
2 《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》
2 《否認/Negate》
1 《心理のらせん/Psychic Spiral》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《至高の評決/Supreme Verdict》
 GW直前に急増し、非常に高い勝率を叩き出したコントロールデッキ。《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》だけでは飽き足らず、《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana》と《修復の天使/Restoration Angel》によってとんでもない枚数のカードを引くことができるようになっている。圧倒的なリソースを確保してから繰り出される《静穏の天使/Angel of Serenity》は、これ以上ない安定したフィニッシャーであり、多くのプレイヤーが犠牲になった。


Sample Deck
25land
4 《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
1 《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1 《島/Island》
3 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
4 《蒸気孔/Steam Vents》
4 《硫黄の滝/Sulfur Falls》

9creature
2 《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader》
3 《修復の天使/Restoration Angel》
4 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》

26spell
4 《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
2 《雲散霧消/Dissipate》
2 《本質の散乱/Essence Scatter》
2 《巻き直し/Rewind》
4 《灼熱の槍/Searing Spear》
3 《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation》
1 《中略/Syncopate》
3 《熟慮/Think Twice》
3 《火柱/Pillar of Flame》
2 《至高の評決/Supreme Verdict》
15sideboard
2 《軍勢の集結/Assemble the Legion》
2 《拘留の宝球/Detention Sphere》
2 《払拭/Dispel》
3 《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
2 《否認/Negate》
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
3 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
 赤青白のトリコロールも、長い間多くのプレイヤーに愛されてきたデッキだ。カードの色合いが非常に美しくテンションが上がる。デッキに入るクリーチャーの大半が天使になるところも、大きな魅力の一つである。《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader》はよく使われるカードなのだが、亀のように守っていたデッキが突然キレて殴り出す、という流れにどうも馴染めず、私はほとんど使ったことがない。オレリア好きの方々にぜひ感触を聞いてみたい。

《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader》


 さてこういったデッキが活躍している中、ギルド門侵犯から登場したいくつかのカードが環境に大きな影響を与えた。それまで派手な重めのカードが多かった一方、3マナ以下の軽量カードにスポットライトが当たったように感じている。



《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》


 この、一見なんでもないバニラクリーチャー。こんなにも活躍するとは思っていなかったのだが、今やビートダウンデッキには欠かせない、非常に重要なパーツのひとつとなった。私は2ターン目にこのカードを3連打→《火拳の打撃者/Firefist Striker》とやられて負けた記憶があるのだが、世の中には4連打をくらった人もいることだろう。超序盤ということもあり、分かっていても対策できないことが多い。このカードがあるおかげで《山》の価値が高まっていると言っても過言ではない。というわけでもう見飽きたようなデッキだがご紹介しよう。
Sample Deck
20land
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
2 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
4 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
2 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4 《寺院の庭/Temple Garden》

36creature
4 《ボロスの精鋭/Boros Elite》
4 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
4 《教区の勇者/Champion of the Parish》
4 《実験体/Experiment One》
3 《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar》
4 《前線の衛生兵/Frontline Medic》
2 《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》
4 《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler》
4 《アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruck》
3 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》

4spell
4 《灼熱の槍/Searing Spear》
15sideboard
3 《ボロスの魔除け/Boros Charm》
2 《電謀/Electrickery》
2 《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》
2 《グルールの魔除け/Gruul Charm》
2 《近野の巡礼者/Nearheath Pilgrim》
3 《平和な心/Pacifism》
1 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
 Naya-Blitzと呼ばれる人間ビートダウンデッキ。意図的なのだろうが、《実験体/Experiment One》のようなどう見てもおかしいクリーチャーまでもが人間であり、種族を揃えやすいことで《教区の勇者/Champion of the Parish》が大幅に強化された。

 スペルを極限まで減らすことで、《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》が非常に良い仕事をする。《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》を常に持っているように見せられるかも、とても重要なポイント。「引いたものを出すだけでしょ?」と思われがちなデッキだが、構築面でもプレイ面でも、実は考えることの多いデッキなのだ。



《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》


 ビートダウン好きのプレイヤーにとって最高のパートナーでありながら、最悪の障壁でもあるこのカード。それまでかなりの難題であった《スラーグ牙/Thragtusk》の存在をあっさり解決してくれたのだが、今度は《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》自体が行く手を阻むようになったのだった。そのため、今までトーナメントではほとんど見たことのない《平和な心/Pacifism》や《火山の力/Volcanic Strength》が使われ始めた。

 それまで見向きもされなかった《冒涜の行動/Blasphemous Act》に値段が付くようになったのも、このカードのおかげ。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》2枚+《冒涜の行動/Blasphemous Act》の突然死も高頻度で発生している。私はこの勝ち方が大好きで、現在使っているデッキの大半はこのコンボを内蔵している。


Sample Deck
22land
1 《ヘリオンのるつぼ/Hellion Crucible》
21 《山/Mountain》

28creature
4 《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》
4 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
4 《地獄乗り/Hellrider》
4 《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler》
3 《モグの下働き/Mogg Flunkies》
4 《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》
4 《流城の貴族/Stromkirk Noble》
3 《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》

8spell
4 《灼熱の槍/Searing Spear》
4 《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
15sideboard
3 《冒涜の行動/Blasphemous Act》
3 《炬火の炎/Flames of the Firebrand》
2 《火柱/Pillar of Flame》
4 《頭蓋割り/Skullcrack》
3 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
 色マナのトラブルが起きない赤単は、常に人気のあるデッキのひとつ。これだけクリーチャーが使われている環境だと必ずぶつかり合いが起こるため、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》をたくさん引いたほうが勝利、という戦いも発生する。《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》は相手にしか撃てないので注意。私は勘違いして自分の《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》に撃つプランを立てていた…しかも2回も。


Sample Deck
24land
4 《血の墓所/Blood Crypt》
1 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1 《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
4 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
4 《神無き祭殿/Godless Shrine》
4 《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
2 《平地/Plains》
4 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》

23creature
4 《血の芸術家/Blood Artist》
4 《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》
4 《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat》
4 《宿命の旅人/Doomed Traveler》
4 《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》
3 《スカースダグの高僧/Skirsdag High Priest》

13spell
4 《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
3 《冒涜の行動/Blasphemous Act》
1 《戦慄掘り/Dreadbore》
4 《未練ある魂/Lingering Souls》
1 《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad》
15sideboard
2 《軍勢の集結/Assemble the Legion》
1 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1 《戦慄掘り/Dreadbore》
1 《電謀/Electrickery》
3 《反逆の印/Mark of Mutiny》
1 《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》
3 《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad》
2 《地下世界の人脈/Underworld Connections》
1 《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
 「Aristocrats」と呼ばれるこのデッキも、中盤を支える非常に重要なパーツとして《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》を採用している。3点クロックとして、13点反射砲として、常になくてはならない存在だ。ビートダウン相手の時はこのカードを引けるか否かが最重要ポイント。全く勝率が異なってくる。もともと《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》が好きだったこともあり、かなり使い込んだお気に入りのアーキタイプだ。



《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》


 新しいセットが出たときの楽しみと言えば、カードを眺めながら「このカードはスタンダードで絶対使われる!」などと予想することに尽きるのだが、残念ながら私の予想はほぼ当たらない、ということで有名である。その際たる例としてよくいじめられるのが《黒檀のツリーフォーク/Ebony Treefolk》と《悪名高き群れ/Notorious Throng》で、一度もトーナメントで見かけることなく姿を消した。

 しかし、さすがに《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》は当たった。(外す方が難しいという意見は聞かない。)ギルドランドのおかげでデッキの色選択は自由自在であるにもかかわらず、赤系のビートダウンがほぼ赤緑だけになっているのは、このカードと《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar》が頭二つほど抜けているからだろう。通常のスペックが十分な上にこの能力。《イラクサの牙のジン/Nettletooth Djinn》に謝ってきてほしい。


Sample Deck
23land
8 《森/Forest》
2 《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》
5 《山/Mountain》
4 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》

29creature
4 《東屋のエルフ/Arbor Elf》
2 《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
4 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
2 《死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath》
4 《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar》
4 《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》
4 《円環の賢者/Gyre Sage》
3 《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》
2 《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》

8spell
4 《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
4 《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》
15sideboard
2 《小悪魔の遊び/Devil's Play》
3 《地の封印/Ground Seal》
4 《火柱/Pillar of Flame》
2 《垂直落下/Plummet》
2 《獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity》
2 《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
 「力こそパワー」という名言をそのまま表現したデッキ。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》を力でねじ伏せる、圧倒的なサイズが魅力。《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》もこの手のデッキではおなじみのキーパーツで、割とあっさり最終奥義までたどり着くことも多い。グランプリのような長期戦では、短時間でゲームを終わらせることができるデッキはそれだけでアドバンテージがあるので選択肢として練習しておくと良いかもしれない。

 ナヤミッドレンジに比べ、デッキ価格が圧倒的に安い点も魅力。 シングルカードはBigmagicで買いましょう。


 というわけで、非常に簡単ではあるが前環境を振り返ってみた。

 「ドラゴンの迷路」で登場した《復活の声/Voice of Resurgence》はいくつかのデッキを大幅に強化したが、それでもビートダウンVSコントロールというわかりやすい図式は変わっていないし、上記のキーカードはどれも力を落とすことなく活躍している。もう少し画期的なデッキが出てくると楽しいんだけどなあ…


現環境に関する考察は次のライターにバトンタッチするので、ぜひ次回以降もお楽しみに。それではまた、どこかでお会いしましょう。
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