プレイヤー褒賞プログラムが廃止されてから久しい。
古くからマジックをしているプレイヤーにとってはおなじみのシステムだったが、最近マジックを始めたという方は存在自体知らないのではないだろうか。
このプレイヤー褒賞プログラムとは、俗にいう公認大会=DCI認定トーナメントに一定回数参加すると、プレイヤーの自宅にプロモカードが届けられるというサービスであり、トーナメントの活発化のためにDCIが行っていたプログラムである。
DCIナンバーさえ持っていれば、誰でもネットでプログラムに登録することができ、定期的にその期間内の大会参加数に応じた枚数・内容のカードが送られてくるという、プレイヤーからすると素晴らしいプログラムであった。
全53種+トークン24種からなるこれらプロモの一部を、順を追って紹介しよう。
2001/05/21
トークン:鳥、象、ゴブリン・兵士、苗木、スピリット
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記念すべき第1陣の顔ぶれは、トークンが主体であった。現在はパックに封入されているこれらトークンも。当時は年数回送られてくる貴重なものであり、プレイヤー達は大事に使っていたものだった。
それぞれトークンに対応するカードは、鳥《秩序ある渡り》、象《暴行+殴打》の《殴打》、ゴブリン・兵士《ゴブリンの塹壕》、苗木《古木のヴァーデロス》《菌獣の群落》など、スピリット《魂の行進》など。
ゴブリン・兵士や苗木は数が必要なため、これらを集めるプレイヤーは大変であった。
No.001
《不毛の大地》
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このプログラムでは20回、40回と区切りのいい参加回数ごとに特別なFoilカードが送られたのだが、その1枚目であり褒賞プログラム・プロモの輝かしい背番号No.001を背負ったカードが、この《不毛の大地》だ。
カードの実力からいっても申し分のないチョイスであり、初のFoil仕様ということで多くのプレイヤーが長きに渡って愛した1枚である。
2001/09
トークン:熊、ビースト
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オデッセイ発売に合わせて、それぞれ《熊の谷》と《獣の襲撃》にて使われるトークンが前述したトークンに加わり配布された。
2002/01
トークン:象、リス
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トーメントの《ドングリの収穫》に合わせてリスを新規追加。
このトークンはオデッセイ時点でも《リスの巣》で必要であり、なおかつアングルードに収録されているリストークンを数多く用意するのはなかなかに困難だったため、待ち望んでいたプレイヤーも多かった。
象トークンを生み出すカードはトーメントに収録されなかったが、《平行進化》の存在や当時大暴れしていた《獣群の呼び声》のために新イラストで収録された。
2002/05
トークン:ワーム、ゾンビ
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既に《ワームの咆哮》で愛用され、ジャッジメントでの《ワームの突進》収録を受けてワームトークンが登場。
見た目はかなり昆虫よりでありグロテスク。このオデッセイ・ブロックを機にマジックにおけるワームが大蛇から蟲にシフトしていった。
《ゾンビの横行》から生み出されるゾンビトークンも参戦し、オデッセイ・ブロックで使用されるトークンはこれにて完結。
2002/09
トークン:ドラゴン、兵士
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これよりオンスロート・ブロック期となり、同エキスパンションのレアである《ドラゴンの休耕地》《動員令》に対応している。
兵士トークンは、《動員令》が前評判ほど活躍できなかったためしばらく見ることはなかったが、後に《正義の命令》が登場しイヤというほどみることになるのである。
2003/01
トークン:昆虫、スリヴァー
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レギオンにはクリーチャーカードしか収録されていないが、トークンを生み出すクリーチャーがしっかり存在している。
《ワイアウッドの養虫人》と《繁殖スリヴァー》である。
時空を超えたスリヴァーの復活に多くのプレイヤーが驚いたのが懐かしい。
養虫人は、エルフの同形対決や、後のエクステンデッドで無尽蔵に昆虫を育んだ。
No.002
《非凡な虚空魔道士》
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《不毛の大地》に続くFoil枠は新規イラストとなったこちら。
このカードに関しては、特に元のオンスロート版のイラストが大不評であったため新規イラストを快く受け入れるプレイヤーは多かった。
残念ながら、トーナメントシーンで見ることはほとんどなかったが…
今回の紹介はここまで。プレイヤー褒賞プログラムの初期プロモはトークンがメインだったことがお分かりいただけただろう。
次にこのシリーズのプロモを紹介する時には、皆さんも見たことのある「イラストだけのカード」達が出てくることになるだろう。お楽しみに!
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