今回は、一目見たら忘れられないインパクトを誇るプロモを紹介しよう。
2006/03/18
電解
ご覧のとおり、カードのイラストが全面にデザインされている「ボックスレス」「テキストボックスレス」などと呼ばれる仕様のものだ。これらのプロモを「CHAMPSプロモ」と呼ぶ。現在ではゲームデーでお馴染みの仕様だが、元々はアメリカの州別選手権・「CHAMPS」(STATESと呼ぶことも)および日本での「都道府県選手権」のような、特定の地域でのチャンピオンを決定するトーナメントにて配布されたものに使用されていた形だった。参加するだけでアンコモン以上のカードが手に入り、しかもこの《電解》のような構築シーンでも一線級のカードがもらえるとあっては、プレイヤーからするととてもありがたいものだ。
火想者ニヴ=ミゼット
そして見事、そのトーナメントで上位4チーム(このトーナメントは「双頭巨人」だった)に進出できた場合、このようなレアのプロモが追加でもらえるのである。これらのボックスレスでありFoilでもある美しいプロモは、勝利者トロフィーの代役を十分に務めるものだ。
ニヴ=ミゼットは今でも「統率者戦」では強力な無限コンボを有するジェネラルとして、また背景世界での味わい深いキャラクターとしても人気であり、このプロモも長く愛される1枚となっている。
2006/06/24
ラクドスのギルド魔道士
続く「ディセンション」発売後に行われたCHAMPS系大会でのプロモは、同エキスパンションに収録されたラクドスの優良アンコモン。通常版のイラストにカメラがグッと寄った独特のデザインが特徴的だ。
虚空粘
なんでも打ち消せる便利な1枚もここでプロモ化。地域ごとに数名しか手に入れられないカードというのは、ちょっと自慢できる1枚だ。前回の上位賞と違って個人戦のため、トップ8に配られた。
2006/10/21
ウルザの工廠
シーズンは変わって「時のらせん」。アンコモン枠はこの1枚、通常版では伝わりきらない奥行などが感じられて、より味わい深いものとなっている。
セラの報復者
同じく「時のらせん」シーズンでのトップ8賞はイラストも美しいこの天使。カードとしてもエターナルなどで活躍したため、コレクションとしても実用としても非常に人気が高い1枚である。
2007/07
血騎士
「次元の混乱」シーズンではこの1枚が配布された。騎馬の全身、燃えるランスの全体が大きくはっきりと見られるようになり、とてもかっこいい1枚。これが大会に参加するだけでもらえたのだから、お得な話である。
地壊し
「双頭巨人」リミテッドのトップ4チームに残れば貰えたのは帰ってきた《ボール・ライトニング》こと《地壊し》だ。製品版に比べると、空が占める面積が増えて、カードの見た目の印象もかなり違うものになっている。
2007/10/27
傲慢な完全者
2007年初冬に行われたトーナメント参加者に配られたのは、桁違いのカードパワーを持つこの1枚。このカードは当時から「レアの強さ」と騒がれたエルフの根幹であり、大会に行けば特別仕様のトップレアが貰えるとあれば、参加しない手はない。カードとして強く、デザインも美しい名実ともに完全者な1枚だ。
包囲の搭、ドラン
完全者と同じく、そのハイスペックさでローウィン発売からながらく人気を保持したドランも、ここでボックスレスのプロモとなっている。元から迫力のあるイラストだったが、カードほぼ全体を疾走してくるドランが覆い尽くすことで実にダイナミックな1枚に仕上がっている。これも大人気のプロモだ。
2008/03/28
茨森の模範
完全者に続き「モーニングタイド」シーズンもアンコモンの強力なエルフがプロモとなった。プレイヤーが喜ぶプロモを用意した上での結果だろうか、何にせよ強力なカードが貰えればプレイヤーとしては嬉しい限りである。
変わり谷
プレイヤーが喜ぶプロモ、その頂点に輝く1枚がこれだ。「モーニングタイド」が誇るトップレアの特別仕様Foil。欲しがらないプレイヤーはいないだろう。トーナメントが行われた各地で《変わり谷》目指して激闘が繰り広げられたことだろう。
さて、これら豪華すぎる「モーニングタイド」プロモだが、なんとイギリスと日本でしか配布されていないそうだ。現在でも高価なカードとして扱われているのも納得がいくものである。
2008/11/08
不屈の頑固皮
そんな地域限定の「モーニングタイド」から8か月後、最後のCHAMPSプロモの登場である。それが参加者に配布されたこのカードだ。見た目もボックスレスではなく、参加者配布のみで上位賞はないなど、いろいろとイレギュラーな存在となっている。そもそもが、このカード自体2007年の「ゲートウェイ・プロモ」として既に配布されていたものだったのだ。こうしてCHAMPSプロモは終焉を迎えた訳だが、その形式は今日でも「ゲームデー」で配布されるプロモにしっかりと受け継がれているのである。
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