今回も前回に引き続き、現在は廃止されてしまっている配布形態のプロモを紹介していこうと思う。数自体が出回っていない・または存在自体知られていないことが多い今回のプロモはこれだ。
1999/12/01
スランの採石場
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かつて、ジュニア・スーパーシリーズと呼ばれるトーナメントが存在した。アメリカ及びカナダの地域別で行われたこのトーナメントは、15歳以下のプロツアー未経験の少年少女達が挑戦できる、若い世代のマジックプレイヤーの躍進のために開かれた。そこでは参加賞と上位賞の二つのプロモが用意され、何れも特別仕様なFoilだった。この土地も、参加賞にしてレアが貰えるという、若い世代にとってはありがたい1枚だった。
セラのアバター
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この大会で賞品として配布されたのが、《セラのアバター》。デカくてイラストがかっこいい、さらに「ウルザズ・サーガ」には収録されていないFoil仕様。当時の中学生には文字通り輝いて見えたことだろう。
2000/12/01
アトランティスの王
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翌年行われた同トーナメントでも、参加賞はこの強力なレア、マーフォークのロードというなかなかに豪華なプロモだ。参加したいと思った15歳以上の大きなお友達も多数いたことだろう。
十字軍
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同年の上位賞はマジックの全体強化の元祖である《十字軍》。イラストは4th以前の渋く味わい深いものを使い、また初のFoil化である。スタンダードの白ウィニー・リベリオンなどでも使用可能なレアというのは、お小遣いの中でやりくりしている世代には嬉しい1枚だったろう。
2001/12/01
エルフの抒情詩人
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12月1日の恒例イベントとして定着したジュニア・スーパーシリーズ。この年の参加賞は同年発売された7thにも再録されているこのエルフ。初出の「ウルザズ・サーガ」のイラストを用いている。大人気イラストレーターであるレベッカ氏の美しいプロモを求めて、少年少女にトレードを持ちかける大人の姿も見られたに違いない。
真鍮の都
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この年の上位賞はザ・5色土地《真鍮の都》。初出である「アラビアン・ナイト」のイラストがFoilに映える1枚だ。既に7thでFoil化されていたとはいえ、当時は現在とは比べ物にならない封入率だったため、大変貴重なものだったのだ。中学生以下でこれを手に入れるチャンスがあるとなると、燃えたプレイヤーも多かったことだろう。
2002/12/01
火山の鎚
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この年のプロモは、旧イラストがFoil化されるのみならずテキスト欄の背景にトーナメントのロゴが入りエキスパンション・シンボルもオリジナルのものとなっている。
2003/12/01
巨大化
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続く2003年からは新枠の時代が始まる。参加賞はマジックの基本中の基本である巨大化だ。
双頭のドラゴン
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レアは皆大好きドラゴン。後にFrom the Vault:Dragonsにも収録されることになるイラストで登場した。
2005/12/01
炎歩スリス
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一年の空白期間を経て、帰ってきたプロモは、完全に特別仕様のFoil加工がされたものとなった。カードとしても強く、人気の1枚となっている。
凄腕の暗殺者
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レアはリミテッドの名クリーチャー。カードとしては、なんとも言えない微妙なものだが、プロモとしての価値は高く、特にジュニアシリーズがこの年から日本でも行われているため、日本語はなかなか高額なカードとなっている。
2006/??/??
桜族の長老
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ジュニアシリーズ最後の年となった2006年の参加賞は強力なコモンとして今でも引っ張りだこなこのカード。最後の年に相応しい1枚と言えるだろう。勿論、日本語版は大人気である。
陶片のフェニックス
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そして最後の上位賞は、「カウンターフェニックス」などのデッキで一時代築き上げたこのカード。イベント自体は終わってしまったが、このフェニックスのように、またジュニア世代のためのイベントが蘇ってくれることを願いつつ、今週はここまで。
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