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プロモアーカイブ 第10回 APACランド 
 
 APACとは「アジア太平洋選手権(Asia Pacific Championship)」の略であり、かつて世界選手権に次ぐプレミア・イベントであった4つの「大陸選手権」の内の1つである。文字通り、その地域に住むプレイヤーの中での頂点を決めるトーナメントとして開かれ、全5大会中、4大会にて日本人がチャンピオンに輝いたことで長年マジックをやっている日本のプレイヤーにはお馴染みである。

 このAPAC圏内でのマジックの発展に対する感謝の印として、同地域で「テンペスト」のボックスを1つ購入するとプロモ基本土地が封入されたパックをおまけでプレゼントするというキャンペーンが実施されていた。今回はそれらの土地カードを紹介しよう。


1998/09
赤のブースター

平地



 9月に配布されたブースターは赤色のもの。これに含まれた平地は、我が国日本のヒマワリ畑だ。夏の心地よい空気を肌で感じ取れる、どこか懐かしさを感じるイラストだ。





 島のイラストにつかわれているのは、香港だ。香港はこの年の前年、中国に返還されたばかりだ。第1回APACでも中国とは別の地域として、行政特区の扱いで参加権のある地域に含まれていた。





 沼のイラストに選ばれたのは、太平洋に面する地域として選ばれたニュージーランドの湿地帯だ。実際の風景ながら、魔女が住んでいそうなファンタジーな空気が漂っている。





 山に選ばれたのは、東南アジアからフィリピンの棚田の風景である。夕焼け(あるいは日の出)が眩しい、異国なのにどこか懐かしさを覚えるイラストだ。





 森に選ばれたのは、再び日本から。静寂に包まれた林の中、藁の屋根の民家がポツンと建っている。どこか侘しさを感じるイラストだ。



1998/10
青のブースター

平地


 10月に配布された青のブースター。オーストラリアのエアーズロックがチョイスされている。ちょこんと佇んでいるカンガルーが可愛らしい。





 島に選ばれたのは日本。双子島に鳥居と、なんとも雰囲気のある光景だ。海の神様に祝福された青マナが出てきそうである。





 さらに沼も日本から。これは沼と言うよりは、黒マナが出そうな風景という訳で日本のお墓がチョイスされている。墓標に刻まれているクリーチャー名が何か、わかるかな?





 山は台湾の観光地である太魯閣国家公園。そこの峡谷を、人気イラストレーターRebecca Guayが手掛けたものだ。





 森は中国。庭園風の木々の向こうに、うっすらと枯山水風の石が見えるのが印象的だ。



透明ブースター
平地



 11月に配布されたキャンペーンのトリを務める透明ブースター。その平地は、かの万里の長城を、これまたRebeccaが手掛けた夢のコラボともいえる1枚だ。





 島は、東南アジアの一国シンガポール。他とは違った、地図風のイラストにそっと添えられたマーライオンが印象的だ。





 沼は同じく東南アジアのインドネシア。原生林の湿地帯の中、妙なポーズの仏像チックなものが存在感を放っている。もしかしたらポチョンと呼ばれる、インドネシアの幽霊的なものなのかもしれない。





 山はもう言わずもがな、世界に誇る富士山だ。朝焼けにうっすらと照らされた、日本人の心に響く1枚である。





 森に選ばれたのは韓国。山の中の寺の入り口といったところか。マジックの世界に瓦屋根というのはインパクトがある。



 今回は馴染みのある風景を含めた、素敵なイラストの基本土地を紹介した。興味を持たれた方は、デッキ内の基本土地をこれらに置き換えて気分転換を図ってみてはいかがだろうか。それではまた次回!

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