今週は「知っているけど知らない」カードの代表とも言えるプロモを紹介しよう。人が使っていたりするのを見てそういう絵違いの存在自体は知っていても、一体それの正体が何なのかは知らない、という方が多いのではないかと思われる「ゲートウェイ」の登場だ。
ゲートウェイとは、そもそも店舗での大会を盛り上げるためにウィザーズが用意したプロモだ。参加賞に使うなりなんなりと店舗でのトーナメント活性化に活かしてほしいという目的で店舗ごとに配布されている。
現在では、このプロモが含まれる「ゲートウェイキット」というものがWPN(ウィザーズ・プレイ・ネットワーク)という制度の中に組み込まれている。今回紹介するのは、その制度が施行される以前の、初代ゲートウェイとでも言うべきカード達の一部だ。
2006
Wood Elves
最初のゲートウェイ・プロモは、Rebecca Guayのイラストが人気な《ウッド・エルフ》。このイラストでのFoil化は初めてのことで、今日でも愛されるプロモの1つだ。
アイケイシアの投槍兵
「時のらせん」で帰ってきた「フォールン・エンパイア」を代表するクリーチャー。「時のらせん」でもタイムシフト扱いであるため、旧枠のままであったが、ゲートウェイ・プロモとして新枠&新イラストで登場。投槍兵自体は、これが4種類目のイラストとなった。
癇しゃく
同じく帰ってきた1枚《癇しゃく》も新枠&新イラストでプロモ化。このプロモ、イラストレーターがBen
Wootenと表記されているが、正しくはDave Kendall。一種のエラーでもあるのだ。サインなどの際には注意が必要である。
2007
ブーメラン
この年のゲートウェイにもRebeccaのイラストのカードが登場。彼女のイラストの人気の高さが窺える。テキスト欄の背景のマジックのロゴがプロモらしさを演出している。
カルシダーム
「次元の混乱」で現れたアナザー《ブラストダーム》もプロモとして登場だ。イラストを手掛けたのは通常版と同じくDave
Kendall。ズームインした構図が迫力満点だ。
無謀なるワーム
同じくアナザー《尊大なるワーム》もプロモ化。こちらもイラストは通常版同様Greg
Staples。2枚並べるとイラストに動きがあって楽しい。
イクスリッドの看守
続いては「未来予知」からのプロモ。《イクスリッドの看守》は所謂「未来枠」のカードだが、このプロモでは通常の枠となっている。イラストもかなり違うため、全く新しいものとしての印象を与えるものに仕上がっている。
生けるものの洞窟
こちらも未来枠からプロモとなった1枚。元のイラストが心臓部なら、こちらは背骨のようなものが描かれたそこへ通ずる道の様に見える。想像力をかき立てるプロモだ。
2007/10
ラノワールのエルフ
エルフの中のエルフ、マジックの基本中の基本であるエルフがゲートウェイに登場だ。初心者を配慮したものかもしれないが、こういった永遠に使われるような1枚は誰にとっても嬉しいものだ。
モグの狂信者
「第10版」にて帰ってきたモグも、元のイラストのアクティブさと対になるような静かなイラストでプロモ化。これはこれで、独特の「ヤバさ」が漂っていて味わい深い1枚だ。
精神石
今では統率者戦でお馴染みの1枚にもなった《精神石》もここでプロモになっている。オールプロモ統率者なんて、狙ってみても良いんじゃないだろうか。
不屈の頑固皮
このカード、実は以前紹介したプロモだ。そう、CHAMPSプロモの最後の1枚だ。何故このカードが兼用のプロモとなったのか想像してみるのも面白いだろう。
今回はイマイチその実態が把握されていなかったプロモ達に焦点を当ててみた。この「ゲートウェイ」に関しても、とても一回で書き切れる量ではないのでFNMなどの様に定期的に紹介して行く形になるので、今後ともよろしくお願いします!
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