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by Iwa-Show
2011年にリリースされた『マジック:ザ・ギャザリング
「統率者」』はセンセーショナルなセットだった。各種必須パーツと特別に作られたカード達を引っ提げ現れたこのセットは、これから統率者戦を始めるプレイヤーは勿論、日々この味わい深いフォーマットの研究を続けているプレイヤーにも見逃せないものとなった。
そして今この秋、11月1日、遂にその続編それに次ぐ「『マジック:ザ・ギャザリング
統率者2013』」が登場する。今回も《トレストの密偵長、エドリック》《統率者の搭》といった統率者戦の定番となるカード・《太陽の指輪》《老練の探検家》のような素晴らしい再録組・《漁る軟泥》《狼狽の嵐》《擬態の原形質》のようなフォーマットを飛び越えて活躍するカードは出てくるのか…!ワクワクを抑えられない日々を過ごしていた所、当情報サイトにて『「マジック:ザ・ギャザリング
統率者2013』」に収録される新カードを紹介して欲しいという、本当にありがたい依頼を頂いた。
早速、そのカードを紹介しましょう!
《惰性の呪い/Curse of Inertia》
ご覧の通り、「呪い」カードだ!イニストラード・ブロックで登場した、プレイヤーに貼り付けるオーラが帰ってきた!どの呪いも、その名が示す通りつけられたプレイヤーの足を引っ張るものばかりだったが、このカードもその例に漏れない。
この呪いの面白いところは、呪いをかけるのはこのカードのコントローラーであるが、それを悪用するのはどのプレイヤーでも出来るという点だ。この呪いは、それ単体では成立しない。つけられたプレイヤーがその対戦相手に攻撃されてこそ意味のあるカードだ。最も基本的な用法は、相手のクリーチャーをタップすることでブロックに回させないというものだろう。
これが1対1のゲームなら、もう一体クリーチャーを準備するだけの話だが、統率者戦ともなるとそうはいかない。もし、3人連続で自分を攻撃してきたら…これを防ぐためのブロッカーを用意するのはなかなか困難だろう。
さらに、この能力で妨害されるのはクリーチャーだけではない。その他のパーマネント全般をタップすることが出来るのも見逃せないポイントだ。この呪いを貼られたプレイヤーがもし「青」かったら…カウンターを使われたくない一心で、土地をタップさせるためにそのプレイヤーを攻撃してしまうプレイヤーは多いのではないだろうか。
またこのカード、敵に塩を送るという手法もとれる。自分にとってありがたい動きをしてくれそうなプレイヤーがいるのならば、マナで困っているそのプレイヤーの《厳かなモノリス》をアンタップしてあげれば…ゲームは面白い展開へと進むだろう。
凶悪な組み合わせは《冬の宝珠》《静態の宝珠》。確実に一人に地獄を見せることが出来るだろう。
さて、今回紹介させてもらった新カードは青の呪いだったわけだが…「これって、アンコモンのサイクルで他の呪いもでるんじゃないか・初の緑の呪い登場なるか?」あるいは「呪いのような未だに再録されていない特殊なギミックの再臨もあるのでは?」というか「フレーバーに出てくるテゼレット!もしかして出番があるのか?」など、妄想が止まらない。全カードが公表されるまで、まだまだ楽しい日々が続きそうだ。
「惰性の呪い/Curse of Inertia」の紹介動画はこちら!
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