今回はプロモと言っても、通常のマジックのカードではない。「プレインチェイス」「プレインチェイス2012」というギフトボックス系の特殊セットにて登場したのが「次元カード」と呼ばれる大判のカードだ。
横長長方形の、マジックの背景世界における名所ともいうべき場所が描かれたこれらのカードは、プレインチェイス戦というパーティーゲーム的な特殊ルールの下使用するカードだ。
プレイヤー達は次々に次元を渡り、そこを舞台に対戦していくことになる。次元ごとに様々な効果が、オイシイ思いをさせてくれたり、地獄を見せてくれたりと一喜一憂・深夜に仲間とワイワイ遊ぶと楽しいゲームなので、是非一度遊んでみて欲しい。この次元カードのプロモを、今回紹介して行こう。
2009/09/04
Tazeem(タジーム)
最初に配られた次元カードのプロモは、勿論「プレインチェイス」リリースイベントにて。この次元は、直後に登場する「ゼンディカー」の世界を先取りで紹介する形になり、複合的な意味でプロモーショナルなカードだと言えるだろう。効果は《精神異常》と同様のもので、クリーチャーはブロックに参加できなくなる。次元ダイス(このゲームの最重要アイテム)を振ってカオスが出れば、土地の数だけドロー。これはいかにも「ゼンディカー」らしい。
2009/09/26
Celestine Reef
続いて「ゼンディカー」のプレリリース参加者に配布されたのがこの次元カード。飛行か島渡りを持つクリーチャーしか攻撃できず、カオスが出ればこの次元にいる限りあなたの敗北・対戦相手の勝利が訪れなくなるという、非常に防御的な機能を持った次元だ。
2009/10/31
Horizon Boughs
「ゼンディカー」ゲームデーにて配布されたこの次元カード、描かれた風景に見覚えはないだろうか?あの「未来予知」にて収録されていた《地平線の梢》の舞台である。効果は、各プレイヤーのアンタップステップにすべてのパーマネントがアンタップするという、さながら《覚醒》次元である。カオスが出れば、ライブラリーから基本土地を3枚サーチして場に出すという、驚異的なアドバンテージをもたらしてくれる。
2010/02
Mirrored Depths
《Horizon Boughs》から久方ぶりの次元カードのプロモがこれだ。「ワールドウェイク」のゲームデーで配布されたこのカードは、《次元の混乱》(エキスパンションじゃなくカードの方ね)と同様のソフトロックでプレイヤーを苦しめる。カオスが出れば、一転してライブラリートップのカード(土地以外)をフリーでキャストさせてくれるというサービス。パーティーゲームならではの混沌とした笑いを提供してくれるカードだろう。
2010/06
Tember City
「プレインチェイス」同様のパーティーゲームを目的としたセット「アーチエネミー」。そのゲートウェイ・プロモとして登場したのがこのプロモだ。さながら《魔力のとげ》、プレイヤーがマナを引き出すたびにチクチクとした痛みを受けることになる。この次元から脱出しようとダイスを振り、誤ってカオスが出てしまった場合…あなた以外のプレイヤーは土地でないパーマネントを1つ生け贄に捧げなければならない。率先して行動した結果、他人の恨みを買ってしまう結果になるのだ。これぞまさにカオス。
2012/06/01
無限への階段
「プレインチェイス」から3年。久方ぶりに登場した続編は「プレインチェイス2012」。その発売記念イベント用のプロモとして登場したのが、この次元カードだ。手札の上限がなくなり、次元ダイスを振る度に1ドローとあっては、皆が皆、憑りつかれたようにダイスを振ることになるだろう。その際にカオスが出れば、次元デッキに対する「占術1」を行い、次に渡る次元が自分にとって不利なものであればスッとばすことが出来る。まさにこのゲームのためだけに存在するというカードだ。
今回は、いつもと違う一風変わったプロモを紹介した。またこのようなイレギュラーなカードを紹介することもあるだろう。こういったカードも集める必要があるため、マジックのコレクターは大変なのである。こんなところで、また来週~。
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