GP静岡は大盛況のうちに幕を閉じた。これもマジックへの情熱を胸に、約束の地・静岡に集ってくれたプレイヤーの皆さんのおかげであることは疑う余地もない。また、どこかのGPを主催するときはよろしくお願いします、と挨拶はここらにしておいて。早速、今年最後の当コーナーいってみよう。
2006
Fruitcake Elemental
本日紹介するのはHappy Holiday Giftcardだ。このプロモカードは、一種のグリーティング・カード、日本でいうところの年賀状のようなものだ。欧米では、年末をホリデーとして、家族で過ごす大切な時間としている。このホリデーを祝い、来年もよろしくね★というメッセージを込めたものがこのプロモだ。その第一弾となったのがこの「ルーツケーキの精霊」。これらの銀枠で、もちろんトーナメントで使用不可能なカードは、Wizardsの社内チームのメンバーおよびビジネスパートナーに配布されたのだ。
また、この精霊は特別企画「Great Desiner
Search」(プレイヤーがカードデザインを応募し、一番良かったデザインを決めるもの)の決勝ラインに進出した全てのプレイヤーにプレゼントされるというサプライズがあった。
カード自体は、戦闘能力は異常に高いが大きなデメリットを抱えている。相手に自由に押し付けられるので、お互いに美味しいフルーツケーキを譲り合う美しい(同じくらい必死で醜い)姿を見ることになるだろう。
2007/12/06~09
Gifts Given
こちらの《けちな贈り物/Gifts Ungiven》のパロディーカード、文字通りGiftとして素晴らしいカードだが、これが配布されたのは2007年年末にニューヨークで開催された世界選手権。その配布方法は、ランダム抽選というこれまたサプライズなものだ。入手できたラッキーなプレイヤーには一足早いクリスマスプレゼントとなったことだろう。
効果としては、けちで探してくるライブラリーが対戦相手のものになるという、けちなどころか大盤振る舞いだな!と対戦相手に言って煽りたくなる1枚だ。イラストはなんと今や売れっ子のJason
Chanだというのも面白い。
2008
Evil Presents
もらうよりあげる方が嬉しいプレゼントもある、というジョークのきいた1枚である。これはWizards社内チームとビジネスパートナーの贈られたもの。カード自体「邪悪な贈り物」でも、受け取った相手は笑顔になれる1枚だ。カードとしては、相手の場に厄介者を叩きつける、《実物提示教育》の変化球といったところだ。
2009
Season's Beatings
「家に帰りつくやいなや、彼は突然、彼の背後遥か彼方にある血だらけの戦場を切望した」というフレイバーテキストと、哀愁漂うイラストが素敵なプロモ。ゴブリンはこういうもののモチーフとしては最適なのだろう。「Family
Gathering」という能力語が今後出てくることはあるのか?
2010
Snow Mercy
わかった人はカードオタク。このカードは《無慈悲/No
Mercy》のパロディとなっている。スノードームというおもちゃ、皆も見たことがあるだろう。水と白い紙ふぶきのようなものと小屋とツリーとかが入っているドーム状の置物。逆さにしてから元に戻すと、あたかも雪が降っているかのように見えるアレである。その中身が、トレイリアのアカデミーとファイレクシアの侵略機械となっている。No
Mercyのイラストのパロディだ。遊び心が爆発していて実に素敵である。
2011
Yule Ooze
Yuleとは、キリスト降誕祭のこと…即ち「クリスマス」だ。「クリスマスの軟泥」といったところだろう。このカードは再生するコストとして、何かを食べる必要がある。ウーズ自身、大きなプディングに化けて晩餐会に紛れ込み、人間を含むごちそうを手当たり次第食べているようだ。年末年始は食べすぎに注意しよう。
2012
Naughty / Nice
Naughty / Niceとは、欧米でホリデーシーズンに歌われる童謡で「Nice(良い子)のところにはサンタがやってくる。Naughty(悪い子)のところにはやってこないよ」という、1つの定番の言い回しなのだ。このカードを訳するならば「悪い子/良い子」とでもなるだろうか。《魔性の教示者》に出てくる彼の口の周りの赤いものが他社の血液なのか、それともベリー系のパイを齧ったためなのか。良いも悪いもプレイヤー次第だ。
2013
Stocking Tiger
ついぞ先日発表され、配布されたばかりの最新のプロモカードが、この《Stocking
Tiger》だ。この愛らしいイラストは最人気のアーティストの1人であるTerese
Nielsen。クリスマスの夜、枕元に置いた靴下にサンタがプレゼントを入れてくれることをパロディにしたクリーチャーで、戦闘ダメージを相手に与えることが出来れば(ブースターの種類にもよるが)実に15枚分のアドバンテージを稼ぎ出す。実に銀枠プロモらしい1枚だ。「君のパックが《Coal
Golem》しか入っていないものじゃないことを祈るよ」というフレイバーテキストがどういったジョークなのかは気になるところだ。
今回は年末年始にピッタリなプロモの紹介をさせてもらった。皆様、是非とも年末は風邪などひかれませぬよう、そして良いお年を。また来年も当サイト、当コーナーをよろしくお願いします!
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