先日、マジックの映画化が近い将来あるかもしれない、という話がニュースとなった。正確には、映画会社が映画化する権利を買い取ったということだが、このニュースは普段マジックを取り扱ったりしないメディアでも話題となった。プレイヤー人口は年々増えていることは承知していたつもりだったが、どうやらそれを上回る勢いでマジックは広く認知されるようになってきているようだ。
映画以前に、既にマジックは多くのメディアミックスを行ってきている。その中の1つに、日本では実感しづらいが「漫画化」がある。向こうでは、マジックを題材にした独自のストーリーを展開するアメコミが発行されているのだ。
うーん、なんとも羨ましい限りだ。現在「IDWコミックブック」にてマジック関連のコミックが発行されており、そしてそれらのコミックには、これでしか手に入らないプロモカードが付属しているのだ。マジックファンならこれを買わない手はないだろう、どうか日本でも邦訳版を発売して欲しいものだが…しかしこのプロモは日本にも流通してきているので、手に入れることは可能だ。そんなコミックブック・プロモ達を本日はご紹介しよう。
2012/02/01
宝物探し

IDWコミックブック、第1部「Magic:the
gathering」の第1巻に付属した記念すべきプロモがこれだ。基本的にこのシリーズは、表紙に描かれたイラストが新規イラストとして用いられた既存のカードのプロモとなっている。この1枚目《宝物探し》はこの作品の主人公・プレインズウォーカーでありながら盗賊でもあるダク・フェイデンが、その目的のために今まさにラクドス教団の宝をその手にせんとしている場面だ。ダクは宝物に触れることで、その宝物の「記憶」を読み取ることが出来る能力を持っているのだ。
2012/02/29
信仰無き物あさり

以下、大体月に1冊発売されていくIDWコミックブックだが、この月は記念すべき「閏年」2月29日に発売されている。プロモは、ちょうどスタンダードやレガシーでその有用性に注目されたところの《信仰無き物あさり》。勿論、大人気のプロモとなった。
2012/03/28
血の饗宴

第3巻の舞台はイニストラード。吸血鬼が蔓延るこの次元を代表するプロモは「ゼンディカー」より《血の饗宴》。こういった予想外の、しかも渋めのプロモが出てくるのがIDWのウリかもしれない。個人的には人気イラストレーターChristopher
Moellerのイラストが嬉しい。
2012/05/23
電解

激渋なチョイスばかりかと思えば、こうした王道を征く構築向けのカードがあるのも素晴らしい。文句なしの大人気プロモは、この第1部を締めくくる4冊目に付属した。これ以降も、4冊で1つの部を形成していくスタイルでこのコミックブックは続刊していく。
2012/06/27
拘引

ここからは第2部「Spell Thief」編のプロモを紹介していこう。第1巻に付属したこのプロモは、主人公のダクが巨人の罠にかかってしまったシーンだ。フレイバーテキストからストーリーがわかるため、揃えて並べればそれだけで楽しいプロモ達である。
2012/08/08
魂の消耗

このプロモは「Spell Thief」第2巻の表紙であり、ダクの仇であるプレインズウォーカー・シフの姿が描かれたイラストを用いている。邪悪さと妖艶さが、いかにもアメコミといった雰囲気で素晴らしい。
2012/09/19
行き詰まり

IDWコミックブックに、遂にマジックのメインストーリーのキャラクターが登場。ダクがソリンに捕まっているこの状況、ダクにとってはまさしく《行き詰まり》である。この様なその場面で使用されている呪文ではなく、シチュエーションに合った呪文がプロモになっているのもこのシリーズの特色と言える。
2012/11/07
マルフェゴールの息

「Spell Thief」最終巻でも、マジックの既存のキャラクターが登場する。それはアラーラ・ブロックで登場した半竜・半デーモンのマルフェゴール様だ。ダクの宿敵シフをプレインズウォーカーとして目覚めさせたのはこのマルフェゴール様とのことだ。
2012/12/05
転換

最終章である第3部「Path of Vengeance」。ダクの復讐が決着の時を迎えるシリーズのプロモ1枚目は初の新枠化の《転換》。イラストから察するに、物語の舞台は再びラヴニカに戻ったようだ。
2013/01/14
虚空魔道士の沈黙者

これまた激渋なカードのプロモ化だ。IDW初のクリーチャーのプロモでもある。元はいぶし銀の活躍をする1枚だが、このインパクト満点のオッサンのイラストになったことで印象はガラリと変わった。イラストだけでコレクションに加えたくなる1枚だ。
2013/02/20
オーガの放火魔

このカード何?と思われる方も多いことだろう。元は「ポータル・セカンドエイジ」のカードであり、これまた激渋なクリーチャーだ。こんなカードがプロモになるなど、誰が予想できただろうか?このまま予想の斜め上のカードを量産して欲しいと切に願う。
2013/04/17
堕落

ダクの冒険・復讐の旅がひとまず幕を閉じる最終巻。そのプロモは、最終決戦に備えたシフの様子が描かれた、人気カード《堕落》だ。物語性の高いシーンに人気の呪文とくれば、これは欲しくなる組み合わせと言うものだ。
ダクの戦いが終わったところで、今週はここまで。しかし宝を求める盗賊・ダクの旅はまだまだ続くようだ。プロモがある程度で揃ったら、またこのアーカイブで紹介したいと思う。それでは、また来週!
| |
|
|
|
|
|
|