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by Keita Okamoto
こんにちは!統率者戦担当の岡本です!少し久しぶりとなる統率者戦の記事になります。
今回は神々の軍勢から《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos,
God of Revels》を統率者としてデッキを組む過程を書いていこうと思います!
前回の《老いざるメドマイ/Medomai
the Ageless》の記事を振り返り、
1.統率者or固有色を決める
2.どういうコンセプトのデッキにするかを考える(無限コンボか、統率者ダメージか、普通にライフを削るか)
3.統率者の特徴を細かく見ていく→統率者と相性の良いものを探し出す
4.一旦デッキの枚数を確認する
の順番でデッキを組み上げていきます。
1.統率者or固有色を決める
統率者《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of
Revels》で組む
2.どういうコンセプトのデッキにするかを考える
《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》は能力を他のクリーチャーにしか与えられない上に本体のパワーが6(=4回攻撃を通さないと勝利できない)なので、あまり統率者ダメージによる勝利は狙えないでしょう。となると、無限コンボかライフを40点ずつ削るかになりますね。
今回は「ライフを削る」事をメインに据えて、サブプランとして「無限コンボ」を採用していく方向にします。
3.統率者の特徴を細かく見ていく→統率者と相性の良いものを探し出す
統率者戦のデッキを組む上で一番の醍醐味であるステップですね。
色:赤と緑。
アドバンテージを得る手段が少ないのでカードを引くものを意識して採用する→「ドローカード」
優秀な大型クリーチャーが多い色で《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos,
God of Revels》の効果ともかみ合っているので、マナ・ランプ戦略になります→「マナ加速」「大型クリーチャーとそのサポート」
クリーチャータイプ:神!部族サポートはまだ存在しませんね。
パワー・タフネス:6/5。上でもすでに述べましたが、統率者ダメージを狙うには4回も攻撃を通さないといけないので、《老いざるメドマイ/Medomai
the Ageless》の時と同様デッキに必要なのは→「殴り値の高いクリーチャー」
能力1:「破壊不能」
破壊不能持ちのクリーチャーは統率者戦では割と処理されてしまいます。《墓穴までの契約/Grave
Pact》などの生け贄要求、《剣を鍬に/Swords to
Plowshares》などの追放除去、《金粉のドレイク/Gilded
Drake》などのコントロール奪取等々。
しかし、破壊不能持ちのエンチャントを処理するのは非常に困難になっています。
バウンスは一時的な対処にしかなりませんし、普通に採用されていておかしくないエンチャント破壊で破壊不能を処理できるのは《塵への帰結/Return
to Dust》ぐらいじゃないでしょうか。
従って、一旦《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God
of Revels》が出てしまったらほとんど対処される事はありません。クリーチャー化している時の方が危険なのでいつでもエンチャントに戻れるように、なるべくクリーチャーで信心を達成しつつ、いざという時にそのクリーチャーを生け贄に捧げてクリーチャー化を解除できるようにしましょう。→「生け贄手段」
能力2:「あなたの赤と緑への信心が7未満であるかぎり、歓楽の神、ゼナゴスはクリーチャーではない。」
能力1の所で大体説明してしまいましたが、クリーチャー状態の方が統率者戦では危険です。いつでもクリーチャー化を解除できるようにしておきましょう。
能力3:「あなたのターン中の戦闘の開始時に、あなたがコントロールする他のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで速攻を得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xはそのクリーチャーのパワーである。」
《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》の最も注目すべき能力ですね。誘発型能力→《ストリオン共鳴体/Strionic
Resonator》
戦闘の開始時に誘発→「追加の戦闘フェイズを行うカード」
統率者戦で速攻を持たせる事の重要性は何度も過去の僕の記事内で説明してきたと思います。純粋に大型クリーチャーに速攻を持たせて攻撃する事が出来るというだけでいつでも突然死をちらつかせる事が出来ます。
また、攻撃が通った時に誘発する能力を持っているカードと組み合わせるのは単純ながらも強力です。→「攻撃が通った時誘発の誘発型能力」「攻撃に参加した時誘発の誘発型能力」
+X/+X修正(X=そのクリーチャーのパワー)を与えるため、元々のパワーが大きいクリーチャーやトランプル、二段攻撃を持っているクリーチャーとの相性が非常に良いです。→「パワーの高いクリーチャー」
少し抽象的な表現ばかりになってしまったので、とりあえずそれぞれの項目のカードを順番にピックアップしましょう。
①「ドローカード」
緑と赤が使えるドローカードには限りがあります。特に赤はドロー手段がほとんど無いため、必然的に緑に頼り切るしかありません。
《調和/Harmonize》・・・安定ドローカード
《森の知恵/Sylvan Library》・・・置いておくだけで簡単アドバンテージ
今回のデッキは大型クリーチャーを採用するので
《魂の威厳/Soul's Majesty》
《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
《狩人の眼識/Hunter's Insight》
《よりよい品物/Greater Good》
《重大な落下/Momentous Fall》
そして神々の軍勢からのカード
《狩人の勇気/Hunter's Prowess》
が採用できます。
《よりよい品物/Greater Good》《重大な落下/Momentous
Fall》は後述の「生け贄手段」にも当てはまるカードなのでこのデッキにおいては重要なポジションを担っています。
ちなみに大型クリーチャーではなくトークンや小粒のクリーチャーを並べるデッキなら《威厳の魔力/Regal
Force》《集団潜在意識/Collective Unconscious》が採用できます。
②「マナ加速」
緑が入っているのでマナ加速に関しては特に不安はありません。
《自然の知識/Nature's Lore》
《不屈の自然/Rampant Growth》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《繁茂/Wild Growth》
《肥沃な大地/Fertile Ground》
《耕作/Cultivate》
《木霊の手の内/Kodama's Reach》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
(もし予算があれば《Mana Crypt》《三顧の礼/Three
Visits》)
などの呪文によるマナ加速
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《Fyndhorn Elves》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《花を手入れする者/Bloom Tender》
などのクリーチャーによるマナ加速、どちらを採用しても問題ありません。
特にこだわりが無ければマナコストの軽い方から順番に採用するのが良いでしょう。目標は2〜3ターン目に《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos,
God of Revels》着地です。
もし《ドルイドの誓い/Oath of Druids》を採用するのであればマナクリーチャーではなく呪文で加速していく方が良いですね。
③「大型クリーチャー、パワーの高いクリーチャー」「攻撃が通った時誘発の誘発型能力」
主力となるものになるので、ここの取捨選択は非常に重要です。
《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》・・・速攻を持ってパワーが倍になって攻撃したら大抵のプレイヤーは退場する事になるでしょう。その分コストが重いため、《歯と爪/Tooth
and Nail》《騙し討ち/Sneak Attack》《ドルイドの誓い/Oath
of Druids》などでコストを踏み倒して出しましょう。
《歯と爪/Tooth and Nail》《騙し討ち/Sneak
Attack》《ドルイドの誓い/Oath of Druids》)
《化膿獣/Putrefax》・・・パワーが倍になればぴったり10点感染なので即死カードになります。しかしトランプルがあるとはいえブロッカーがいるだけで即死を免れてしまうので、他にも感染を持つクリーチャーを採用する事をおすすめします。感染クリーチャーは速攻とパワー倍増を持つと非常に危険なので、積極的に採用すると良いですね。→「感染クリーチャー」
後は役割ごとにある程度まとめつつ紹介します。
除去能力持ち
《業火のタイタン/Inferno Titan》
《災火のドラゴン/Balefire Dragon》
《怒れる腹音鳴らし/Borborygmos Enraged》
《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》
《テラストドン/Terastodon》
《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》
《災難の大神/Deus of Calamity》
打点
《飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice
of Hunger》
《巨大オサムシ/Giant Adephage》
《落とし悶え/Spawnwrithe》
《野蛮生まれのハイドラ/Savageborn Hydra》
《コジレックの職工/Artisan of Kozilek》
《カロニアのハイドラ/Kalonian Hydra》
《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of
Fury》
《ガイアの復讐者/Gaea's Revenge》
《雑食のハイドラ/Hydra Omnivore》
《雷叫び/Thunderblust》
《魔道士殺しの剣/Mage Slayer》
《マルコフの刃の達人/Markov Blademaster》
《茨異種/Thornling》
《害霊/Malignus》
アドバンテージ獲得
《肉喰らうもの/Rapacious One》
《記憶の仮面/Mask of Memory》
《自然との一体化/One with Nature》
《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
《ヒストロドン/Hystrodon》
《オーランのバイパー/Ohran Viper》
もちろんここで紹介したカード全てを採用する必要はありませんが、満遍なく採用すると良いと思います。打点に関しては《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos,
God of Revels》がその能力でカバーしてくれるのであまり多く採用する必要は無いかもしれません。
④「感染クリーチャー」
速攻、パワー倍増と相性の良いのが感染クリーチャーです。赤にはあまり感染クリーチャーはいませんが、緑に多く存在します。
《ファイレクシアのハイドラ/Phyrexian Hydra》
《ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
この3種類と上で紹介した《化膿獣/Putrefax》は即死の可能性を秘めているので是非とも採用しましょう。
《死体の野犬/Corpse Cur》
《嚢胞抱え/Cystbearer》
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
《ファイレクシアの群れの王/Phyrexian Swarmlord》
《剃刀の豚/Razor Swine》
《腐敗狼/Rot Wolf》
《テル=ジラードの堕ちたる者/Tel-Jilad Fallen》
《大軍の功績/Triumph of the Hordes》
《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》
他にも感染クリーチャーはいますが、少しサイズが小さすぎたりコストパフォーマンスが悪かったりとあまり《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos,
God of Revels》と相性が良くありません。それでも一貫して感染デッキにしたい!というのであれば、軽くてパワー修正を与えるカード(《古きクローサの力/Might
of Old Krosa》《巨森の蔦/Vines of
Vastwood》《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》など)と共に採用すると良いでしょう。
前編はここまで。
来週更新予定の後編をお楽しみに!
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