プロモのようでプロモではない、しかし普通にパックから出てくるわけじゃないカード達。そんな、絶妙に紹介しにくい・カード検索機能だけじゃ存在に気付かないヤツらを紹介するのが、このプロモアーカイブex.シリーズ。はやくも第2回となる今回は、古き良き雰囲気と現代の感覚が融合した夢のカードを紹介しよう。
2006/07/21
アーカムの風見
「コールドスナップ」は、突然アイスエイジ・ブロック第3エキスパンションとして発売されたことで話題となった。「アライアンス」から10年、開発オフィスに埋もれていた過去のデザインファイルから作られたセットであり、「アイスエイジ・ブロックの失われし最終セットがついに登場!!」という煽り文句もあったが、これは開発のジョークである。
そんな突拍子もなく現れた「コールドスナップ」。このセットのカードのみで構築済みデッキを作るということは、不可能と言っても過言ではなかった。そのため、同セットの構築済みには「アイスエイジ」「アライアンス」からいくつかのカードがカムバックするという、嬉しいサプライズがあったのだ。これらは新枠となり、さらに英語のみならずフランス・イタリア・ドイツ・スペイン・ポルトガル・そして日本と、新たに6つの言語に訳され、それぞれの言語での名前を初めて獲得したカードも複数登場した。この《アーカムの風見》などは、その典型である。こんな限定された能力のカードは、不通に再録することは不可能だ。そんなカードにとって、こういう機会はまたとないものなのである。
灰燼のグール
今回はこれらの再録カードをアルファベット順で紹介して行こう。2番手は、「アイスエイジ」のクリーチャーでも屈指のパワーカードである《灰燼のグール》。此度、めでたく日本語名を獲得。ついでにクリーチャータイプも適正のものに変更と相成った。
オーロクス
何も新規日本語化カードばかりではない。《オーロクス》は都合3度目のカード化と、恵まれた1枚である。渋いイラストは新枠でも映えるものだ。
バルデュヴィアの死者
地味に強くて僕が大好きなヤツも新枠・日本語名を得て登場。新枠になってからこういう雰囲気のイラストが失われていたので、オールドファンにはすごく有難い。
逆刺の六分儀
元々は茶色の枠だったアーティファクトだが、今こうして茶色時代のイラストが銀の枠に包まれているのを見ても、特に違和感は感じない。当時は抵抗が大きかったはずなのに、時の流れを感じる1枚である。
捕縛
パッと見て、青の雰囲気ではないイラスト。CGバリバリの現在のアートでは、出せない味わい。そういう懐かしさを感じるものが、最新鋭のカードと同じく新枠で登場するということ。最高にクールだ。
狩りの褒賞
「アライアンス」を代表する「ピッチスペル」サイクルの1枚が、初の新枠・日本語名で登場。これを友人が空けた構築済みから出てきたのを見た時、「お、もしかしてこっちには《Force
of Will》が!?」と胸をときめかせたが、そんなことはなかった。まだネットでカードの情報とかみるような時代じゃなかったが故の思い出話。
渦巻く知識
《Force of Will》には裏切られたけど、「アイスエイジ」の青を代表するこのカードには裏切られなかったのは救いだった。最高のドローカードの1つが、新枠で登場。今でこそ同様のものは増えたが、あえて「アイスエイジ」版のイラストにこだわるプレイヤーも少なくない。
拾い読み
古き時代を代表するアーティスト、Phil Foglio。彼のイラストが用いられた新枠と言う、貴重なカードの1つだ。コレクターには有難い逸品である。
骨投げ
今見るとカードパワーの低さがよくわかる、激渋な1枚。強くはないし、所謂「誰得」の部類に入るのだろう。しかし激渋カード好きにはたまらないチョイスだ。こういうの、最高。
闇への追放
後の黒い除去に影響を与えた…というか再録されまくった、定番のカード。こういったバリエーションの多いカードを全種類・全言語で揃えているコレクターはカッコいい。崇拝の対象である。
暗黒の儀式
再録されまくり、バリエーションに溢れまくった1枚。もう新規でお目にかかることはないと思っていた全世界の「ダリチュ」ファンにとってはこの上ないサプライズ!コレクターもプレイヤーも嬉しいこういった1枚は、もっともっと刷られても良いと思う。
数多くの再録カードの中から、今回紹介するのはここまで。非常に素晴らしいカード達が新枠となっていることをわかってもらえたかと思う。これらのカードの日本語版は、実は想像を超えた高値で取引されるものもある。買ってから押し入れで寝かしたままだというそこのあなた、今すぐ発掘して外人バイヤーとトレードする際などに役立ててみてはいかがだろう。それでは、また来週。
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