マジックの楽しみ方はそれこそ無限大だと改めて実感している今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
新しいセットの発売前には、ドラフトの話題が盛り上がるのは必然の流れ。その後PTも経て、戦術と環境理解が確立されて行き、次のセットが出る前には…ちょっとマンネリというか、どうしても飽きがきてしまうのは仕方のない所。そんな時に、カジュアルではあるのだけれど、店で安売りしているパックと「ヴァンガード」を用いたドラフトで遊んでみると、これがなかなかどうして面白かったのである。
カードの特性上、基本セットと組み合わせるのが最も良いと個人的には思っている。この新しいゲームを遊ぶ上で不可欠な存在を、今週はご紹介しよう。
1998/01/22
Barrin
前回の「ヴァンガードその1」で紹介した「Series.1」は、入手方法が97年夏のアリーナリーグに参加するか、ヴァンガードギフトボックスというセットを買うかの二通り存在した。今回紹介する「Series.2」は、98年冬のアリーナリーグに参加することでのみ手に入れることが出来る。「Series.1」が2つのセットで配布されたのに対して、こちらは参加賞として1枚配布されるというスタイルであり、よりレアなプロモカードであると言って良いだろう。
そんなシリーズの1枚目のカードは「Barrin」。バリンはウェザーライト号の乗組員ではないが、「ウェザーライト・サーガ」を語る上では外せない人物が登場。実はこの時、まだ自身はカード化されていなかった。この年の秋に発売された「ウルザズ・サーガ」にてこのカードと同じ能力を持った《練達の魔術師バリン》が登場することになる。このカードは実は伏線というか、一種の「プレビュー」であったのだ。
Crovax
運命に翻弄された吸血鬼、クロウヴァクスも吸血を表すフレーバー重視の能力で登場。クリーチャーで戦闘しないデッキでは意味のない能力ではあるが、初期手札が9枚というのはなかなか心強い。
Greven il-Vec
ウェザーライト号の敵艦である旗艦プレデターのキャプテンである良きライバルキャラ、グレヴェンが満を持して登場。能力は自軍のクリーチャーが「再生不能の接死」を持つという恐ろしいもの。邪悪な本人とは裏腹に、白の先制攻撃を持った騎士達と相性が良いというのは面白い。
Hanna
バリンの娘でありウェザーライト号の乗組員であるハナもこのSeries.2で登場。Series.1にその姿がないことから、ヴァンガードはまだ続くものだと確信していたファンも多かったことだろう。能力は全ての呪文のコストを1マナ軽くするという、所謂「ぶっ壊れ系」。各種コンボデッキで悪さをすること間違いなし。
Orim
ウェザーライト号の癒し手・良い人担当のオアリムさんも我らがRebecca
Guayのイラストで参戦。効果は自軍のクリーチャー全てが到達を得るという、ちょっとしょっぱい能力…だけど、ドラフトだとピックに相当余裕が持てるようになるのは十分にありがたい。そしてスタートライフは驚きの32点!このSeries.2の時点では堂々のトップの値である。
Selenia
「テンペスト」の物語では重要なポジションの闇の天使、セレニアもQuinton
Hooverのたまらなくかっこいいイラストで参戦。能力は自軍クリーチャーへの警戒付与。初期手札8枚、スタートライフ27も安定感がある。
Starke
敵か味方か、謎多き男スターク。彼は物語中での立場同様、トリッキーなヴァンガードがデザインされている。ドローフェイズに追加のドローを行い、その後手札1枚をライブラリーの底へと送る、一種のルーター能力。ドローの質を高めるこの能力は「コンスピラシー」とヴァンガードを合わせたゲームで是非とも狙ってみたいコンボを生み出す。そう《地下牢の管理人、グレンゾ》をピックするのだ。
Volrath
次元ラースのエヴィンカー、ヴォルラス。彼も満を持しての登場と相成った。その能力は、彼が住まう要塞と同等の能力を有しており、クリーチャーをこき使い続ける非常に強力なものとなっている。初期手札も文句なしの9枚。これぞボスキャラに相応しい。
今週はここまで。ヴァンガードはまだ続くシリーズなので、次回はどのような連中が登場するか楽しみにしてほしい。これらのカードは、特に「コンスピラシー」と併せて遊ぶと異次元の戦いがさらに加速されて面白いこと間違いなし。レアアイテムではあるが、お近くのカードショップに取り扱っていないか尋ねてみよう。それではまた来週!
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