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by Ryosuke Sakamoto
サマリーマン稼業は大変だ。
ちなみに”サラリーマン”という単語は日本でしか通じない。それもそのはず、直訳すれば「給料人」。世界中で汗水垂らして日夜戦う戦士達に「何をされている方ですか?」と聞いて「給料を貰っています」と答える人はいるまい。
しかし日本語とは不思議なもので、「サラリーマン」という響きを聴くだけでマス男さんから倍返しの人まで、こう…なんというか栄養ドリンクを片手に書類の山に向かう畜生的なイメージが湧いてくるものであろう。
そんなリーマン・マジックプレイヤーにとって、国内グランプリというのは有難いことこの上ないものである。
プロツアー予選行脚なんて体力的に出来ず、朝までMOのプレミアイベントに参加するわけにもいかず、満員電車の中で日々ニクソス算の練習をするとか会議中にずっと脳内マジック詰将棋をやったりするのが関の山だと嘆いている全国一千万人の戦士達にとって、「権利が要らない国内の大型イベント」というのは何とも甘美な響きなのだ。
とは言え、間近に迫るGP神戸のフォーマットはモダン。
脳内メタゲームだけでは対処できない群雄割拠の世界であり、「パック運で走り抜ける!」とか思って割り切ってしまえる(勝てるとは言ってない)リミテッドでもなく、とにかく練習の場が必要なのだ。
そんなこんなで、二日酔いに悩まされながら重い体を引きずって向かうは新大阪。
GPT神戸@東淀川区民センター、参加者76名、スイス7回戦+SE3回戦の幕開けである。
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Sample
Deck |
23land
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
2《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《湿地の干潟/Marsh Flats》
4《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》
2《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《寺院の庭/Temple Garden》
1《神無き祭殿/Godless Shrine》
3《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》
2《森/Forest》
1《沼/Swamp》
1《平地/Plains》
25creature
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
3《貴族の教主/Noble Hierarch》
3《復活の声/Voice of Resurgence》
1《根の壁/Wall of Roots》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1《呪文滑り/Spellskite》
2《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
1《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1《修復の天使/Restoration Angel》
1《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper
of Silence》
1《ネクラタル/Nekrataal》
1《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
1《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of
Herons》
1《テューンの大天使/Archangel of Thune》
12spell
4《出産の殻/Birthing Pod》
3《流刑への道/Path to Exile》
3《突然の衰微/Abrupt Decay》
2《召喚の調べ/Chord of Calling》
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15sideboard
4《思考囲い/Thoughtseize》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetric》
2《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》
1《納墓の総督/Entomber Exarch》
2《未練ある魂/Lingering Souls》
2《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
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獲物はJunk POD。
単品で役に立たない《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira,
Sylvok Outcast》関連のパーツを捨て、メインから他の干渉手段(殆どの場合は《思考囲い/Thoughtseize》)を搭載した《出産の殻/Birthing
Pod》デッキのことであり、Angel PODなんていうカッコイイ2つ名を持つデッキである。
僕の場合は、前回のPTQ@大阪でメイン《思考囲い/Thoughtseize》によるライフロスに耐え切れず落とした試合が多々あったこと、そして最も倒さねばらない「親和」に対して基本的に死に牌であることを理由に、サイドの単体除去と入れ替えることにした。
1戦目 マーフォーク ○○
前回PTQでライフロスによりゲームプランが狭まって負けた相手が、まさにこのマーフォークである。今回はどうなるか。
G1
相手は《銀エラの達人/Silvergill Adept》で《アトランティスの王/Lord
of Atlantis》を公開しつつドローを進め、翌ターンにそのままプレイという中々の滑り出し。
まずは挨拶代わりに《王》に《流刑》を撃ちこみ、被弾を抑えるところからスタート。着々と盤面を固め、賛美の乗った《台所の嫌がらせ屋/Kitchen
Finks》で4点クロックを刻み始めるが、相手の場に登場した《珊瑚兜の司令官/Coralhelm
Commander》が非常に危険。
とは言え、余っていた《極楽鳥/Birds of Paradise》をチャンプブロッカーとして差し出しつつすれ違いの殴り合いを演じていると、残りライフ6のところで《衰微》を発見。
《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》で逃げられるが、これでダメージレースが逆転して勝ち。
サイドin
2《未練ある魂/Lingering
Souls》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
サイドout
1《呪文滑り/Spellskite》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper
of Silence》
殻エンジンが回り始めるまで耐えればOKということで、約に立たない2枚はチャンプブロッカー量産機の《未練》に。
こうすることで《広がりゆく海/Spreading Seas》への対処に集中できる。
リンヴァーラは飛行クロックにはなるものの、止めたいものがない上に《蒸気の絡みつき/Vapor
Snag》で簡単に処理されるので、《倦怠の宝珠/Torpor
Orb》と《海》を意識して《クァーサルの群れ魔道士/Qasali
Pridemage》を追加。
G2
相手が《変わり谷/Mutavault》を連打する不安定な立ち上がり。島を置かれて《広がりゆく海/Spreading
Seas》を貼られるが、こちらは十分なドラン・マナを確保できている。
途中湧いてきた魚をプチプチと焼いて、そのまま殻からテューン・スパイク完成まで一直線。
1-0
2戦目 メリーラ殻 ×○○
G1
初手チェックします、土地、鳥、土地、殻、いいね!次は?《未練ある魂/Lingering
Souls》!
流れるようなゲームロスである。
G2
実質のメイン戦。
こちらが先に《殻》をセットし、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen
Finks》を順調に転生させて行く。
向こうはというと《殻》こそないがマナ生物を厚めに引いたらしく、《殻》でも《調べ》でもどちらか引けばスタート、といった状況。
さて。ここで問題は4→5の分岐。
普通は《テューンの大天使/Archangel of Thune》からの無限を狙う所だが、《スパイクの飼育係/Spike
Feeder》に繋がる2マナの種を握っていない以上、相手に殻を引かれれば《叫び大口/Shriekmaw》で一気に捲られる可能性もある。
しばし悩んで先ずは《鷺群れのシガルダ/Sigarda,
Host of Herons》ビートから。空を舞う邪魔な《極楽鳥/Birds
of Paradise》は《台所》の死骸から生まれた《残忍なレッドキャップ/Murderous
Redcap》で処理。これで無限モードも見据えた2面待ちに入ることが出来る。
結果は相手が殻を引いたものの、賛美ガヴォニーシガルダ鉄拳が炸裂して勝ち。
サイドin
1《オルゾフの司教/Orzhov
Pontiff》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
サイドout
1《呪文滑り/Spellskite》
1《復活の声/Voice of Resurgence》
1《突然の衰微/Abrupt Decay》
無限ライフ同士の戦いになるので、先に盤面を壊しきった方が勝つ。ハズ。
G3
お互いに《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》でマナクリーチャーを薙ぎ払いつつ妨害の応酬。
こちら《台所》の返しに相手が《思考囲い/Thoughtseize》で除いたこちらのハンドはまさかの《出産の殻/Birthing
Pod》×2。溜息に追い打ちをかけるようにこちらのエンジンが先にかかる。
こちらは何よりも急いで《漁る軟泥/Scavenging
Ooze》をサーチ。これは《突然の衰微/Abrupt Decay》で処理されるが、相手の墓地にいた《残忍なレッドキャップ/Murderous
Redcap》を食ったことで勝ち筋を一つ消すことに成功。
結局無限ライフこそ決められてしまうが、テューン・スパイクで反撃。勝ち。
2-0
3戦目 Rwバーン ○×○
G1
初手は土地、土地、鳥、教主、呪文滑り、テューン、台所。ごめん。
サイドin
1《漁る軟泥/Scavenging
Ooze》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
2《ヴェールのリリアナ/Liliana of the
Veil》
サイドout
2《出産の殻/Birthing
Pod》
1《ネクラタル/Nekrataal》
1《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of
Herons》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
G2
《ゴブリンの先達/Goblin Guide》に8点持っていかれて手持ち火力順番に切られて負け。
書くことねえな!
G3
土地、土地、土地、教主、台所、修復天。ドロー!《呪文滑り/Spellskite》
対戦相手の方、読者の皆様、申し訳ございません。こんなものを面白おかしく書ける方がおかしいのです。
3-0
4戦目 ???
G1
相手の方がプレイするものがことごとく胡散臭い。
《発生器の召使い/Generator Servant》
《煙束ね/Smokebraider》
《白熱の魂炊き/Incandescent Soulstoke》
…なんなんだよ…何が出てくるんだよ…
分からないので全部衰微と流刑で殺してテューンスパイクしようとすると《叫び大口/Shriekmaw》に阻まれる。
仕方ないので《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host
of Herons》ゴー。《目覚ましヒバリ/Reveillark》に道を阻まれるが、墓地の飛行持ちだけ《漁る軟泥/Scavenging
Ooze》で片づけてからの《流刑への道/Path to
Exile》で無理やり押し込む。
G2
同じように《召使い》登場。今回は《流刑への道/Path
to Exile》を握っているのでそのままどうぞ。
ターンを返すと《白熱の魂炊き/Incandescent
Soulstoke》で強化された召使いアタック。
普通に殴るんかい!
そんなこんなでこちらは《大爆発の魔道士/Fulminator
Mage》に土地を抑えられつつも殻起動モードへ。
もう何が出てくるか分からない恐怖に耐えられなかったので2億点ほどゲインして勝ち。
ちなみにこのデッキ、正体は《絡み森の主/Liege of
the Tangle》シュートという斬新なデッキ、製作者はShopナチュラルオーダーの店主、Mさんでした。なんとなくわかる気がする。
4-0
5戦目 親和 ××
ついに登場、親の仇。
G1
メインはある程度諦める。
ロケットスタートこそなかったものの、《頭蓋囲い/Cranial
Plating》を処理している内に盤面に次々と現れる《エーテリウムの達人/Master
of Etherium》。この群れに対処しきれずライフ崩壊。
サイドin
2《未練ある魂/Lingering
Souls》
2《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
サイドout
2《出産の殻/Birthing
Pod》
1《ネクラタル/Nekrataal》
1《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of
Herons》
1《復活の声/Voice of Resurgence》
1《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
悠長な殻は減量し、デッキを土地と有効牌だけの状態にする。やりたいことが出来るようになるまで生き延びれば勝利は近い。
G2
明らかなキープミス。
土地、土地、土地、マナクリ、声、修復天。
相手がフェアデッキなら即キープだが、親和戦においては
・声=殻を引いたとき3マナに繋ぐ要因 兼
調べ用生物カウント
・天使=司教をインスタントタイミングで明滅するためのカード
なので、実質的に戦えるハンドではない。
運良く引けた衰微で《鋼の監視者/Steel Overseer》を処理したところまでは良かったが、返しに2体目を追加され生かしたままターンを返すハメに。
《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》が育ち始め、チャンプに入った《修復の天使/Restoration
Angel》はあわれ《急送/Dispatch》の餌食になって敗北。
4-1
6戦目 親和 ×○○
G1
序盤はゆったり目だったのに、《刻まれた勇者/Etched
Champion》に《頭蓋囲い/Cranial Plating》が着くだけでゲームは速やかに終了する。
G2
今度はちゃんと除去と《召喚の調べ/Chord of Calling》、生物と言う良いハンドをキープ。
序盤の猛攻をごまかしつつ、相手の場に残ったのは《大霊堂のスカージ/Vault
Skirge》×2、《墨蛾の生息地/Inkmoth
Nexus》×2。
こちらは土地がつまり気味だったものの何とか4マナまで辿り着き、2回目のフルアタックに対して《調べ》から《オルゾフの司教/Orzhov
Pontiff》をぶち込む。
これで相手の盤面は完全更地。あとは速やかに死体蹴りをして終了。
G3
おいおいおい、親和から《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と《闇の腹心/Dark
Confidant》とかいう凄く親近感の湧く生物が次々と出てきたぞ。
衰微して勝ち。
5-1
7戦目 ID
5-1-1
16点のオポトップでスイス3位抜け。
SE1 親和 ×○○
スイスで唯一土をつけられた相手。今度は負ける訳にはいかない。
G1
またもや《エーテリウムの達人/Master of Etherium》の群れ、そしておいしいところに刺さってくる《急送/Dispatch》でボッコボコ。
もうやめて。
G2
相手がT1に全ダンプしてこなかったので、小出し小出しの生物を次々と衰微&《再利用の賢者》で破壊。
ここまでスローになればあとは簡単、テューンスパイク。
鳥を焼かれて頭蓋囲い&墨蛾で突然毒殺されることのないよう、飛行持ちで壁を作りながら1億点パンチを通して勝ち。
G3
先ほどよりやや相手の展開が早く、頭蓋囲いは処理するも、
《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》、《大霊堂のスカージ/Vault
Skirge》、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》が並ぶのを許してしまう。
ここでじっくり手元と盤面チェック。
盤面は土地3にマナクリ2の5マナ、手持ちで役に立ちそうなのは《残忍なレッドキャップ/Murderous
Redcap》と2枚目の《流刑への道/Path to Exile》。
悩みに悩んで《残忍なレッドキャップ/Murderous
Redcap》をスカージへ。
これで
①《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》で強化されたら流刑でおいしい
②おとなしくスカージを食われたらスタックで《電結の荒廃者/Arcbound
Ravager》を流刑。《羽ばたき飛行機械》は残るが、3/5にしかならないので4マナの天使2体で止められる。
という2択へ。
相手の方はこれまた長い長い思考の果てに①を選択。嬉しさのあまり食い気味にPTEを打ち込んで勝負あり。
対策カード引けなくてもなんとかなるもんだ。
SE2 RUG《風景の変容/Scapeshift》
×○○
G1
教主、キッチン、4点パンチ!4点パンチ!
相手の場に《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》×2、《瞬唱の魔道士/Snapcaster
Mage》と並んだところで少し迷うが《オルゾフの司教/Orzhov
Pontiff》をサーチしてブロッカーを排除、更に4点パンチ!
…ここで怒りの《風景の変容/Scapeshift》炸裂。即死である。
サイドin
1《漁る軟泥/Scavenging
Ooze》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
1《納墓の総督/Entomber Exarch》
4《思考囲い/Thoughtseize》
2《ヴェールのリリアナ/Liliana of the
Veil》
サイドout
1《オルゾフの司教/Orzhov
Pontiff》
1《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
1《貴族の教主/Noble Hierarch》
1《ネクラタル/Nekrataal》
1《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper
of Silence》
1《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of
Herons》
3《流刑への道/Path to Exile》
1《突然の衰微/Abrupt Decay》
本日最大の入れ替え。
最早「殻入りクソミッドレンジ」である。
G2
初手は教主、囲い、声から始まるビートハンド。これで行こう。
マナ加速から囲いでドローソースを潰し、3/3の声でライフを詰める。そんなにフィニッシュが早い訳ではないので、相手のハンドが受身であることを考えれば間に合ってくれるはずだ。
ライフ折り返し地点でこちらの殻に対し相手が決死の《差し戻し/Remand》、エレメンタルは湧いてくるが、ライフが少し詰め切れない。
そして帰ってきたおそらくラストターン、ドローは…《貴族の教主/Noble
Hierarch》。
相手のライフは8。場には瞬唱1体のみ。ここで勝てなければ負ける。
先ずはもう一度殻をプレイ、そして《台所》を《残忍なレッドキャップ/Murderous
Redcap》に変換、これでブロッカーは消滅。
更に最後の1マナで手の《教主》を追加し、先ほど湧いたエレメンタルは…
・教主×2
・声
・台所
・レッドキャップ
・自分自身
・賛美2
8点!
G3
相手の方がマリガントラブル。
悠長に構えることなく、メインでガンガンライブラリを掘っていく。
ここで本日の対コンボ・コントロール用兵器《ヴェールのリリアナ/Liliana
of the Veil》が満を持して登場。別名;ここまで入れる相手が殆どいなかっただけ。
元よりリソース不足の相手をこの凶悪なハーフロック・エンジンが更に締め上げ、遂には奥義炸裂で土地半減。これで勝負あり。
決勝戦 親和
本日4度目の対峙。丁度いい。親和に勝てないデッキは価値が無いと思っていたところだ。
G1
この日一番の大ドブン。
相手のメムナイト、スカージ、監視者というアクションに対して手から飛び出す《司教》は《疫病風/Plague
Wind》さながら。
そして《殻》を設置したところで現れる相手の第2波、スカージ&監視者2号に対しては…《台所》プレイ、即生贄に捧げて《修復の天使/Restoration
Angel》サーチ、司教明滅!
完全に虐殺である。
G2
ダブマリ…殻を残す相手ならマリガンは怖くないが…土地、流刑、衰微、根の壁、殻。これはやる価値がありそうだ。
相手の開幕は…《アーティファクトの魂込め》!流刑がぶっ刺さる。そしてドローは…2枚目の流刑。おいおい。
取り敢えず登場した《信号の邪魔者/Signal Pest》は流刑しておいて…ドロー!
3枚目の流刑。いい加減にしろ!
まぁ撃つんだけどね。
とかやっている内に念願の2マナ目をゲット、《根の壁/Wall
of Roots》を追加して一気に息継ぎ成功。
後は順調にマナを伸ばすことに成功しライフを詰めにかかるが…こちらも残りは5、《衰微》でブロッカーを排除しようとした瞬間に飛んでくる《感電破/Galvanic
Blast》。残り1。
ここから捲られたらもう心が持たない。
相手の手札は1枚。場には土地3枚と《頭蓋囲い/Cranial
Plating》。
意を決して《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》でライフ3まで回復した返しでまだ死なず。
いける!祈りながらライブラリトップに手をかける。
そこには…どうやっても金属術達成できなくなる《忍び寄る腐食/Creeping
Corrosion》。
これが長い1日のラスト・ドローとなった。
そんなわけで優勝しました。
親和とばかりあたった1日でしたが、きっと神戸の会場も似たようなものでしょう。
人数の少ないGPTではなく敢えて参加できる中で最大規模と思しきこのGPTを狙い、かつそこで優勝という成績を収めることが出来たのは、本番を間近に控える僕にとって非常に良い契機となりました。
あとは最後の日まで研鑽を続けるのみ。
勝って兜の緒を締めよ、と自らに言い聞かせながらこの日は深い深い眠りについたのでした…
それではみなさん、我が第二のホームタウン、神戸で会えるその日まで…健やかなマジック・ライフを!
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