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by Kojiro Omonishi
お久しぶりです!表西 幸次郎です。
前回から大分長い期間が空いてしまいました。前回の記事の内容がもううろ覚え…という方、今回から初めて記事を目にする方は下記のリンクからどうぞ。
千里の道も一歩から(仮)第3回
皆さん準備は大丈夫ですか? それではいきましょう。
前回は、様々な例を出しながら《渦まく知識》の基礎的な部分を解説していきました。しかし、これで《渦まく知識》をマスターしたぞ!・・・、とはなりません。まだまだ、覚えなければいけない事は山積みです。
今回は、問題を用いながら皆さんに実際に考えてもらいます。
まずは復習を兼ねたウォーミングアップから《渦まく知識》の使い方の基本をおさらいしましょう。
*渦まく知識を使うタイミングのポイント
《渦まく知識》を使う!
① 必要なカードを探す。
② 不要牌を有効牌に変える。
③ デッキトップに積み込む。
《渦まく知識》を使わない!
④ シャッフル手段が無いのにプレイする。
⑤ 必要なカードがわからないのにプレイする。
⑥ 手札が少ないのにプレイする。
問題1:「パトリオット
vs Zoo」
あなたのデッキはパトリオット(UWR Delver)で、対戦相手はZooを使っています。下の図のような盤面で、あなたは自分のメインフェイズをむかえました。セットランドはまだしていません。
このターンに手札の《渦まく知識》を使いますか?
※墓地省略。タルモゴイフのP/Tは4/5
正解はこちらをクリック!
正解:使う
理由:②不要牌を有効牌に変える。
解説
呪文貫きは、クリーチャーを中心に構築しているZOOにはあまり有効ではありません。ZOOが使う可能性の高い非クリーチャー呪文は《稲妻》・《剣を鍬に》等の一マナ除去呪文ですが、ZOOの場に3枚の土地が並んだ現状では打ち消す事が不可能です。
有効牌の無い状態でゲームが長引くのは、長期戦が苦手なパトリオットでは不利になる一方になります。
こちらから仕掛けていく為に《石鍛冶の神秘家》や《真の名の宿敵》をプレイしてプレッシャーをかけるか、《剣を鍬に》で《タルモゴイフ》を除去したいので《渦まく知識》をプレイします。
問題2:「Death Blade vs
???」
あなたのデッキはDeath Bladeです。対戦相手のデッキはまだ分かりません。
下の図のような盤面で、あなたは先攻2ターン目の自分のメインフェイズをむかえました。セットランドはまだしていません。
このターンに手札の《渦まく知識》を使いますか?
正解はこちらをクリック!
正解:使わない
理由:⑤必要なカードがわからないのにプレイする。
解説
手札に土地が多いのでリフレッシュ!!………するのはまだ早いです。落ち着いてプランを立てましょう。現在のところゲームを進めるためのカードはしっかり手札の中にあります。引き過ぎているように見える土地も、《精神を刻む者、ジェイス》をプレイするために4枚使うので全部使い道があります。
今のところ、手札に不要牌はないので《渦まく知識》の出番はもう少し先になるでしょう。
もし、相手がBUGDelverかBUGCascadeだった場合は、思考囲いを打たれる可能性もあります。その時に手札を守る為にも《渦まく知識》をこのターンプレイすべきではありません。
問題3:「UWr奇跡コントロール
vs SNT」
あなたのデッキはUWr奇跡コントロールです。対戦相手のデッキはSnTです。今は対戦相手の先攻3ターン目です。相手はメインフェイズ中に《実物提示教育》をプレイしました。相手のセットランドは完了しています。
このターンに手札の《渦まく知識》を使いますか?
正解はこちらをクリック!
正解:使う
理由:①必要なカードを探す。
解説
シャッフル手段がないので本当はプレイしたくないのですが、そうも言ってられません。
《実物提示教育》から出てくる可能性のあるカードは3種類《グリセルブランド》・《引き裂かれし永劫、エムラクール》・《騙し討ち》です。
《グリセルブランド》・《騙し討ち》の場合は、対処しきれないため負け。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》なら、《終末》や《精神を刻む者、ジェイス》で対処できる可能性がありますが、どちらにしろ《渦まく知識》をプレイしてキーカードを探す必要があります。
もちろん、カウンターするカードを探す為にも《渦まく知識》をプレイするのが正解です。
問題4:「エスパー石鍛冶 vs BUGDelver」
あなたのデッキはエスパー石鍛冶です。対戦相手のデッキはBUGDelverです。下の図のような盤面で、あなたは自分の第1メインフェイズをむかえました。セットランドはまだしていません。
このターンに手札の《渦まく知識》を使いますか?
※全てのクリーチャーは召喚酔いしていません。
正解はこちらをクリック!
正解:使わない
理由:⑥手札が少ないのにプレイする。
解説
ぱっと見、自分のライフに不安がありますが、場の状況はこちらが有利です。
相手の手札が除去だったとしても5枚目の土地を置くだけで、《殴打頭蓋》を出し直したり、スピリットトークンに装備する事が出来ます。
今は、「手札で勝負する状況」では無く「場で勝負する状況」なので手札の土地を置いて攻勢をかけていきましょう。
問題5:「RUGDelver
vs RUGDelver」
RUGDelverのミラーマッチです。下の図のような盤面で、あなたは自分の第1メインフェイズをむかえました。セットランドはまだしていません。
このターンに手札の《渦まく知識》を使いますか?
※墓地省略。タルモゴイフのP/Tは5/6
正解はこちらをクリック!
正解:使う
理由:①必要なカードを探す。
解説
まずは必要なカードを考えてみましょう。
相手のライフは6なので《稲妻》を引ければそのままゲームに勝利することが出来ます。《タルモゴイフ》でも良いですし、次点としても《敏捷なマングース》・《秘密を掘り下げる者》でチャンプブロックでもオッケーです。
引いても良いカードが多いのと、手札を入れ替えないと《昆虫の逸脱者》でチャンプブロックをしなければいけないので迷わずに《渦まく知識》ですね。
問題6:「UWr奇跡コントロール
vs ???」
あなたのデッキはUWr奇跡コントロールです。先手1T目を終えたあなたは、後手の???に1T目《思考囲い》をプレイされました。
このターンに手札の《渦まく知識》を使いますか?
正解はこちらをクリック!
正解:使う
理由:③デッキトップに積み込む
解説
《Bayou》と思考囲いから考えて、ジャンドかBUGDelverかBUGCascade
の3択に絞れます。どのデッキでも《突然の衰微》が入っているので、《相殺》の制圧力に不安は残りますが、破壊されない限りは相手にプレッシャーをかける事が出来ます。
相手の思考囲いから《相殺》を守りつつ、相手の2T目の行動を阻害出来るので《渦まく知識》をプレイするのが正解となります。
これで問題はすべて終了です。何問正解しましたか?
様々なケースを上げていきましたが、全問正解できたのなら《渦巻く知識》の基礎は大まかに理解できたと思います。
これからは、大会で実践していくだけです!
実際の試合では、これらの問題より難しい状況に直面することもあります。ターンを重ねれば場の状況や手札の内容は変わっていきますし、対戦相手や自分のデッキ次第でプレイングの指針も変わります。それだけではなく、《渦巻く知識》をプレイしても・プレイしなくてもどちらも正解という状況もあります。
何回も練習を重ねれば経験から正しいプレイを導き出せるのですが、最初の内はひたすら練習しかありません。
もし、どうしても分からない場合はどうするか?そのときは、周りの上手いプレイヤーの方に聞いてみましょう!当たり前のような話しですが、上手いプレイヤーと同じような考え方に近づけるだけでもMTGは上達します。
MTGをしていたら友人も増えていくので、友人を使わない手はありません!じゃんじゃん聞いちゃいましょう!
次回は、一マナ四天王の一角《思考囲い》を題材にします。と、その前に次回は特集をします。
モダンGPが終了してモダンパーツを処分してしまおうかな…と思っているあなた!
これ機にレガシーを始めてみませんか?
モダンのパーツにちょっと買い足せばレガシーが始められます。GP京都ではレガシーがフォーマットに採用されましたので、あなたの《タルモゴイフ》や《闇の腹心》はまだまだ次のステージで活躍できます。
それではまた!
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