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by Iwa-Show
プロモアーカイブ、1年半ほど連載を続けてきたわけだが、今回遂に「底」が見えてきたプロモが出てきた。マジックのプロモは年間に刷られる数が尋常ではなく、しかもその種類数×21年という長い年月がジャンルを絞っても数え切れないほどのプロモを生み出している。そんな永遠に続かと思われた戦いにも、「継続」という力を用いて戦ってきた結果、遂に次の紹介がラストというところまできたプロモがある(勿論、単発ものとかは抜きでね)。それがこのプレイヤー褒賞プロモだ。
2010/??/??
稲妻
プレイヤー褒賞プロモは、イラストとカード名・マナコストのみで構成された独自のデザイン・所謂「テキストレス」でデッキをより鮮やかに彩る、素敵なGood
lookingなカード達である。これ、即ち誰も知らないようなカードは選ばれないということの裏返し。《Ice
Cauldron》なんかがこれに選ばれても、誰もテキストを理解できずにジャッジが呼ばれまくってしまう。その点、この《稲妻》は知名度・効果のシンプルさ・人気・強さ…全てにおいて理想的な1枚である。コモンでありながら、その年の褒賞プログラムの顔となるFoil枠に選ばれているが、これには誰もが納得。
取り消し
《対抗呪文》の跡を継ぐ、新たなるカウンターの基本。今やありとあらゆる基本・大型セットに再録されまくった《取り消し》ではあるが、その中でもやはりテキストレスは一際存在感を放つ1枚だ。こういった山ほどバリエーションがあるカードを専門にコレクションするのも楽しいぞ。
血の署名
「基本セット2010」より登場した、新たな黒の定番カード。意外にも再録回数が多い割にイラストが違う仕様なのはこのプロモのみだ。今現在のスタンダードでも使用可能なので、黒にこだわるなら4枚揃えよう。
蔓延
「アラーラの断片」に再録され、当時スタンダードでも使用可能だった人気の全体除去。まあ配布されたこの年の内にスタンダード環境を去るのはご愛嬌、Pete
Ventersの絶妙に気味が悪いイラストが素晴らしい。
火山の流弾
「赤い《蔓延》」であるこちらもちゃっかりと同期のプロモに。イラストから大体何が起きるかがわかりやすい、こちらもプレイヤー褒賞向きの1枚だったと言えるだろう。
天界の粛清
「コンフラックス」で初登場し、以降しばらくスタンダードに居続けた名サイドボードも大きく印象を変えたイラストで登場。長く、確実に使って良くカードがプロモになるのはプレイヤーにとって有難いことこの上ない。せっかくなら、1ゲームでも多く使いたいからね。
瀝青破
やっぱりジャンド、人気だったなぁと思い出させる1枚。前回(http://urx.nu/d54D
へのリンク)より、1年に渡りジャンドの長期政権が続いていたことをこれらのプロモから垣間見ることが出来る。こういうのもこのプロモの面白さだね。
噴出の稲妻
稲妻&稲妻。Foil枠が《稲妻》、新規プロモ枠がこの《噴出の稲妻》という組み合わせで家にプロモが届いたものだ。赤いデッキを使っていたプレイヤーには、火力黄金時代が待っていたのだ。これは是非両者合わせて8枚揃えたいところだ。
砕土
土地をテーマにした「ゼンディカー」にて帰ってきた1枚。再録もさることながら、プロモになったのも驚きだ。「ヴァラクート」「緑単エルドラージ・といったランプ系デッキを相手にすると、ほぼ確実にこのプロモの姿を目にする時期があった。
少し懐かしい気持ちになったプレイヤーも少なくないだろう。しかし、「ゼンディカー」やそこらの時代のプロモなのに次で終わりということは…??まあ、詳しくは「その7」でお話ししましょう、今週はこれまで。またね~
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