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by Iwa-Show
さすがはフライデー・ナイト・マジック!さあ今週もはじまりました、プロモアーカイブのコーナーでございます!というわけで、何がさ「さすが」なのかって?それは今回のタイトルをご覧になっていただければ一目瞭然でございまさぁ。
「その10」。1回ごとに1年分のプロモを紹介するというスタイルで10回目ってことは、単純に10年目ということになる(実際は2000年から11年目の紹介になるが、2001年のプロモが6月から登場ということで、年が重なって紹介している回があるため)。そこから今日までまた4年の月日が流れているのだから、15年近く続けて、定期的に配布されているプロモというさり気なくスゴイ存在だったりするのだ。
さすがはフライデー・ナイト・マジック、マジック始めたらまずは金曜夜の大会っていうのは定番だもんな。これからも末永く、僕がおじいちゃんになった頃に「え、今週のFNMプロモ、《稲妻》なんじゃなぁ」とか言えることを願いつつ、さあ本題に入ろう。
2010/01
潮の虚ろの漕ぎ手
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「アラーラの断片」の優良アンコモンがプロモとなって登場。これは当時のスタンダードでも問題なく使えるカードであり、実際に使用していた方も多いことかと思う。こういうプロモは純粋に嬉しいものだ。大会に出て、勝ったり運が良かったりすればデッキのカードがイラスト違いのFoilにランクアップ。4週間で4枚とも変えることが出来るか?そんなクエスト的な楽しみ方も良いだろう。
2010/02
亡霊の牢獄
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スタンダード現役のカードの翌月は、とっくに去って行った古き良きカードが登場。このスタイル、2009年後半から続いているのだけど、この頃には専らレガシーを遊ぶプレイヤーが増えてきたりしていたので、そういったプレイヤーにもFNMに興味を持ってもらう試みなのかもしれない。この《亡霊の牢獄》のイラストは、後の「統率者」の同カードにも採用されることとなった。
2010/03
古代の聖塔
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当時現役だった「コンフラックス」から登場したプロモは《古代の聖塔》。元のイラストは荘厳な巨大建築物といった趣だが、このプロモ版では苔むしたりところどころ崩れたりして、より古の時代の存在というのをアピールするものとなっている。
2010/04
血編み髪のエルフ
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続くは「アラーラ再誕」から、当時の最凶カードであるとも謳われた《血編み髪のエルフ》がプロモに!ハッキリ言って、これは全員が欲しい1枚だ。世界中のFNMが人でごった返したことだろう。こちらも、後に「プレーンチェイス2012」にてイラストが再利用されている。
2010/05
雲上の座
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スタンダード月間を2ヶ月経てのリバイバル枠となった5月のプロモ、そこで登場したのは「クラウドポスト」のキーカードだ。元のイラストは果てしなく澄んだ青空に浮かぶレンズ上の物体だったが、プロモ版の空はやや荒れ模様のようだ。
2010/06
エルフの幻想家
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再びスタンダード現役カードから、今度はエルフの代表格が登場。現在のレガシーでもなくてはならないカードの1つであり、愛され続けるプロモのイラストは褐色の肌のエルフが描かれており、なかなか他では見られない特別な魅力を放つ1枚である。
2010/07
呪詛術士
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噛んでしまいそうな名前で一躍有名になった、いぶし銀な1枚もプロモに。1年で2種類もプロモが登場するとは、ゾンビはこの1年間優遇されていたようだ。
2010/08
クローサの掌握
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全世界的なレガシーブームにあったこのタイミングで、当時Foilが高価なものになりつつあった《クローサの掌握》がプロモとして登場。これはFoil愛好家なら絶対欲しい!そうでなくとも、彼らへのトレードのタネとして欲しい!素敵な贈り物であったのを覚えている。
2010/09
クァーサルの群れ魔道士
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こちらは当時スタンダード現役にしてレガシーなどでも引っ張りだこだった1枚がプロモに。前月と続いて、置き物ヘイト月間が続くのも面白い。プロモにするにはスタンダード落ちする前のこのタイミングしかないという、滑り込みでの採用だったのかもしれない。
2010/10
裂け目の稲妻
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アラーラ・ブロックがスタンダードを落ちる月に登場したのは、何故このタイミングで?と思わずにはいられない《裂け目の稲妻》。今考えれば、翌年から実施される「モダン」へ向けて市場へ有力カードを広めておくという計算だったのだろうか?過去のプロモを見ると、こうした妄想を行えるのが実に楽しい。こちらは「モダン・マスターズ」にてイラストがそのまま用いられた。
2010/11
マラキールの門番
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発売から1年、満を持して「ゼンディカー」のカードがプロモに登場。元絵ではグロテスクさで「ヤバさ」を強調していたが、このプロモでは命を奪う気満々の装備でそれを表現しているようだ。ホラー映画やホラーゲームで、こんな感じのやつから身を隠すシーンってよくあるよね。
2010/12
野生のナカティル
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豪華絢爛だった2010年シメるのは、この年にスタンダードを去ったばかりの《野生のナカティル》。「遅くないか?」と当時は思っていたのだが、これもやはりモダン制定へ向けた綿密な計画の一部だったのだろうか?興味深い。Kev
Walker氏の描きおろしという点でも贅沢なプロモである。
今週は確かな需要先を持つ、愛されカードで彩られた2010年をお届けした。各年代を並べてみると、プレイヤー的観点からするとこの年の様に当たり年や、あるいは実用度に欠ける不作の1年間などあることかと思う。しかし、コレクターからすれば全部集めてナンボであり、愛すべきコレクションの一部に変わりはないのだ。これからも皆で、コレクション道を邁進していきましょう!というわけで今週はここまで!
今回の記事で取り上げられたカードのお求めはこちら!!
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