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安田マサユキ スーパーサンデーシリーズに参加してきました ~本戦編~ 
 
text by Yasuda Masayuki


こんにちは!! 前回スーパーサンデーシリーズの番外編からレポートしましたが。今回は本戦の案内です。
先に結論を書いてしまうと

ボロ負けしたので、調整の参考にはなりません!(笑)


それでは、お時間が良ければ是非読んでいってください!






今回の大会フォーマットは大きく分けて3つ

①KTK+KTK+FRFの3パックを確認した後にFRF+FRF+KTKのドラフトピックを行う複合フォーマット「シールドドラフト」


②運命再編入りのスタンダード

③FRF+KTK+KTKのドラフト



運命再編の発売日が1/23で、この大会が1/24~25。




つまり、じっくり練習する時間は皆無です!


シールドドラフトに至っては生まれて初めてのフォーマットなので、想像でなんとかやるしかありません。

BMさん、グランプリのサイドイベントで開催どうですか(笑)


スタンダードも新環境になるので、メタゲームが全く読めません。そもそも前環境も一回しかスタンダードの大会に出ておらず「アブザンアグロが強いな」程度の感想しか無いので、それ以前の話ですね。


運命再編入りドラフトも勿論やった事がありません!プレリリースに参加して各カードの感触を確かめるのが精一杯です。
この情報化社会に、圧倒的に情報が無い状態での勝負。


面白いじゃないですか! 



マジックを始めた頃の自分でデッキを色々作ってた気持ちを思い出しつつ、いざ尋常に、勝負!



①初日、1~3回戦【シールドドラフト】

卓はユクヒロ君と同じPOD







貰ったシールド3パックはレアが

《カマキリの乗り手》
《完全なる終わり》
《龍鱗隊の将軍》


カマキリがあるのでジェスカイテンポを考えましたが、ジェスカイカラーで他の軽いカードが見当たりません。火力、バウンス、除去も見当たりません。


ドラフトはFRFが2パックになるので、ここからジェスカイの完成系を目指すには少し遠い気がしました。
逆に白・黒を基調とすると、レア2枚に加えコモン・アンコモンに良カードが揃っていました。

除去があまり無かったのですが、そこはドラフトで補えます。FRFはコモンに優秀な除去が揃っており、これを2パック開封するので補強が容易なのです。


またボムでもある《増え続ける成長》があり、アブザンカラーを意識してピックするのが良いのではないかと考えました。


大量のカードをある程度選んでピックできるフォーマットの都合上、全員が強いデッキになるということは予想できます。

如何にしてボムをたくさん抱えるか、相手のボムに対処するかのゲームになる前提のドラフティングが必要だと考えました。

ドラフトを終えた結果は、下記のプール




sample deck
18land
《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》
《花咲く砂地/Blossoming Sands》
《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
4《平地/Plains》
4《沼/Swamp》
6《森/Forest》

15creature
《アイノクの盟族/Ainok Bond-Kin》
《アブザンの飛空隊長/Abzan Skycaptain》
《アブザンの飛空隊長/Abzan Skycaptain》
《ジェスカイのバリケード/Jeskai Barricade》
《鱗衛兵の精鋭/Elite Scaleguard》
《不屈のダガタール/Daghatar the Adamant》
《スゥルタイのゴミあさり/Sultai Scavenger》
《ケルゥの吸血者/Kheru Bloodsucker》
《カルシの高僧/Qarsi High Priest》
《射手の胸壁/Archers' Parapet》
《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon》
《荒野の後継者/Heir of the Wilds》
《荒野の囁く者/Whisperer of the Wilds》
《戦線クルショク/Battlefront Krushok》
《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》

7spell
《増え続ける成長/Incremental Growth》
《城塞の包囲/Citadel Siege》
《大物潰し/Smite the Monstrous》
《影の手の内/Reach of Shadows》
《影の手の内/Reach of Shadows》
《完全なる終わり/Utter End》
《無残な競争/Grim Contest》
sideboard
《塩路の巡回兵/Salt Road Patrol》
《まばゆい塁壁/Dazzling Ramparts》
《道の探求者/Seeker of the Way》
《大角クルショク/Great-Horn Krushok》
《魂の召喚/Soul Summons》
《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
《宝船の巡航/Treasure Cruise》
《取り消し/Cancel》
《春の具象化/Embodiment of Spring》
《頑固な否認/Stubborn Denial》
《目潰しのしぶき/Blinding Spray》
《強化された知覚/Enhanced Awareness》
《再集中/Refocus》
《再集中/Refocus》
《ジェスカイの呪印/Jeskai Runemark》
《ジェスカイの呪印/Jeskai Runemark》
《ナーガの意志/Will of the Naga》
《現実変容/Reality Shift》

《アリーシャの先兵/Alesha's Vanguard》
《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
《縁切られた先祖/Disowned Ancestor》
《クルーマの盟族/Krumar Bond-Kin》
《クルーマの盟族/Krumar Bond-Kin》
《ケルゥの戦慄の大口/Kheru Dreadmaw》
《従順な復活/Dutiful Return》
《ラクシャーサの秘密/Rakshasa's Secret》
《頭巾被りの暗殺者/Hooded Assassin》
《頭巾被りの暗殺者/Hooded Assassin》
《荒野での交渉/Diplomacy of the Wastes》
《荒野での交渉/Diplomacy of the Wastes》
《墓所の力/Grave Strength》
《峡谷に潜むもの/Canyon Lurkers》

《石弾の弾幕/Barrage of Boulders》
《谷を駆ける者/Valley Dasher》
《沸血の熟練者/Bloodfire Expert》
《戦名を望む者/War-Name Aspirant》
《突き刺し豚/Gore Swine》
《反抗するオーガ/Defiant Ogre》
《遠射兵団/Longshot Squad》
《サグの射手/Sagu Archer》
《挑発の咆哮/Roar of Challenge》
《アイノクの先達/Ainok Guide》
《アイノクの先達/Ainok Guide》
《カルシの射手/Archers of Qarsi》
《カルシの射手/Archers of Qarsi》
《荒野の地図作成/Map the Wastes》
《大地への回帰/Return to the Earth》
《ティムールの呪印/Temur Runemark》
《突然の再利用/Sudden Reclamation》
《破壊するドラゴン/Destructor Dragon》
《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul》
《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul》
《アブザンの戦旗/Abzan Banner》
《スゥルタイの戦旗/Sultai Banner》
《マルドゥの戦旗/Mardu Banner》
《英雄の刃/Hero's Blade》
《茨森の滝/Thornwood Falls》
《茨森の滝/Thornwood Falls》
《平穏な入り江/Tranquil Cove》

中堅のクリーチャーが少し弱いですね。タッチ青で《グドゥルの嫌悪者》を使うというプランもあったのですが、事故を可能な限り回避したかったので、3色で纏めました(青白、青黒土地をかなりの数スルーしました)。

結果は

1回戦 マルドゥ(Salvatto, Luis)  ××

《対立の終結》《灰雲のフェニックス》《火口の爪》《足首裂き》って入ってるバケモノみたいなデッキでした。

このお兄さん、2回戦でユクヒロ君を倒し、そのまま優勝しちゃいましたね^^




2回戦 スゥルタイt赤(Sullivan, Adrian)  ××


お互いのボムを処理して処理されてのGAME3、こちら土地事故であっという間に負けました><



3回戦 マルドゥ(Larsson, Joel)  ×

日本の公式ページでもフィーチャーされていた注目選手です。
これは気合いれて掛かるか~と思っていたら・・・


お互いマリガンからのあっち事故
お互いマリガンからのこっち事故
お互いマリガンからのあっち事故
あっけなく終わりました。

運の悪い奴決定戦しただけやん、マジックしてへん・・・









②初日、4~6回戦【運命再編入りスタンダード】

ここから昼食を挟んでのスタンダード3回戦です。


選んだデッキはマルドゥミッドレンジ。これを使った理由は、私が注目した2枚のカードを使いたかったからです。


安田真幸さんの運命再編注目カード TOP5





・《僧院の導師》を設置しながらの除去連打

・《前哨地の包囲》が息切れをサポートしつつ「龍モード」がトークン戦略と噛み合うのでは無いか

・何より前環境の壁であるアブザンミッドレンジには相性が良さそう


そんな適当な考えで作り上げました。


レシピはこちら
sample deck
25land
4《遊牧民の前哨地/Nomad Outpost》
4《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
4《静寂の神殿/Temple of Silence》
4《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
2《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2《山/Mountain》
1《沼/Swamp》

12creature
1《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
4《僧院の導師/Monastery Mentor》
4《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
3《風番いのロック/Wingmate Roc》

23spell
4《前哨地の包囲/Outpost Siege》
2《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
2《乱撃斬/Wild Slash》
3《思考囲い/Thoughtseize》
4《胆汁病/Bile Blight》
4《はじける破滅/Crackling Doom》
1《英雄の破滅/Hero's Downfall》
1《完全なる終わり/Utter End》
2《残忍な切断/Murderous Cut》
15sideboard
3《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
2《異端の輝き/Glare of Heresy》
2《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
2《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
2《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》
1《消去/Erase》
1《思考囲い/Thoughtseize》
1《命運の核心/Crux of Fate》
1《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion》



他の使用候補は、


・《精霊龍、ウギン》《命運の核心》を得てより強力になったであろう青黒コントロール、

・前環境の王者、アブザンアグロ



この二つでしたが、そこは皆意識するかなと思い避けました。青黒ミラーの場合、引き分ける可能性が高いのもリスクですからね。

結果は


4回戦 緑赤信心(Asmussen, Allan )×
×


マナ生物から大型クリーチャーやニッサ、ウギンといったパワーカードを連打してくるデッキです。
負けは共に、討ち漏らした《囁きの森の精霊》にイかれました。
《囁きの森の精霊》から《囁きの森の精霊》を予示されるのはアカン。



5回戦 緑単信心(Lightfoot, Anatoli) 


先程と同じようなデッキでしたが、《前哨地の包囲》のアドバンテージがすさまじかったです。
GAME1、2共に盤面を除去し尽くして勝ち。




6回戦 白赤アグロ(Lybaert, Marijn)  ×
×

日本の公式ページでもフィーチャーされていた注目選手その2です。
《僧院の導師》《ゴブリンの熟練扇動者》でプレッシャーを与えてくるデッキですね。結果はどちらも《ゴブリンの熟練扇動者》を対処しきれず負け。1-2のボロ負けですね・・・


《前哨地の包囲》で追放したカードをキャストできなかったり、手札がダブついたり、これをうまく使うにはもっとマナ域を下げないといけませんでした。

僧院の導師》も除去を構えれば出せず、出してもすぐ死にと、全然噛み合っていませんでした。

デッキ弱かったです(泣笑)










③二日目、7~9回戦【FRF+KTK+KTKドラフト】

賞金圏にはもう手が届かない目無し状態ですが、せっかくのお祭りなので最後まで続けます。プレイヤーの成績に関係ない卓配置になった事により、成績上位者に勝てば他の日本人を押し上げる役に立つかもしれませんからね!


卓はササキ君と同じPOD




今回のドラフト戦略はプラチナ直伝、5カラーピックです。


市川ユウキ「グランプリ静岡への参加レポート」


運命再編がレア・アンコモンにパワーカードが集中していて優先ピックしたいカードが少ない為、早めに土地をピックしておく事で後の選択肢が増えます。同時に卓全体の土地の枚数が減っているので、相対的に他の全員が色に困る!

すると、ドラフト後半に各種チャームや強いけど色が合わない変異、といった多色カードが大量に流れてくる為、デッキが一気にパワーアップ!という算段。

まぁ一度も試した事はないですし、直接教えてもらった事も無いんですがなんとかなるでしょう(適当)



下家がササキ君で、土地流せないよゴメンネと思いつつピック開始。


初手は《悪行の大悪鬼》、2手目から土地をピック!土地を4枚集めつつKTKへ。2P初手も3色ランドから、土地、壁、変異を中心にピック。


《秘密の計画》は一周するなと思って流したら、案の定帰ってきてホクホクしてました。


合計土地10枚、ボムもあるしナカナカ良さそうではないかな?と思える40枚が完成!



sample deck
18land
3《森/Forest》
3《島/Island》
《沼/Swamp》
《平地/Plains》
《茨森の滝/Thornwood Falls》
《岩だらけの高地/Rugged Highlands》
《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》
《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag》
《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag》
《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves》
《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves》
《開拓地の野営地/Frontier Bivouac》
《華やかな宮殿/Opulent Palace》


12creature
《休息地の見張り/Watcher of the Roost》
《僧院の群れ/Monastery Flock》
《僧院の群れ/Monastery Flock》
《龍の眼の学者/Dragon's Eye Savants》
《戦いの喧嘩屋/Battle Brawler》
《悪行の大悪鬼/Archfiend of Depravity》
《沸血の導師/Bloodfire Mentor》
《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul》
《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul》
《子馬乗り部隊/Ponyback Brigade》
《熊の仲間/Bear's Companion》
《熊の仲間/Bear's Companion》

10spell
《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
《砂爆破/Sandblast》
《交感の痛手/Channel Harm》
《道極め/Master the Way》
《秘密の計画/Secret Plans》
《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
《スゥルタイの魔除け/Sultai Charm》
《ティムールの魔除け/Temur Charm》
《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade》
《マルドゥの戦旗/Mardu Banner》
sideboard
《アブザンの優位/Abzan Advantage》
《テイガムの策謀/Taigam's Scheming》
《霜歩き/Frost Walker》
《陶酔/Fascination》
《頭巾被りの暗殺者/Hooded Assassin》
《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
《素早い蹴り/Swift Kick》
《粉砕/Shatter》
《龍鱗の加護/Dragonscale Boon》
《マルドゥの戦旗/Mardu Banner》
《ゴブリンの爆裂樽/Goblin Boom Keg》



7回戦  スゥルタイ(Lightfoot, Anatoli) 

そういえばこの人、5回戦でも当たってます。
《血の暴君、シディシ》を出されたけれど、これを除去して《道極め》でこんがりと。



8回戦 スゥルタイ(Cuvelier, John)
××

《氷羽のエイヴン》が二枚、ボムに《千の風》があり、これらをバウンス含めて使い回されました。
ライブラリを掘り進んでトップ《道極め》で勝ち!というところまで行きましたが、押し切られて負け。






9回戦 白黒タッチ緑(ササキ君)





ササキ君が16位以内(賞金圏内)に入れるかもしれない成績だったので、トスしました。
フリーでやったら、ライフ1から《始まりの木の管理人》一枚に捲られたり><








■結果

トータル成績は3-6という目も当てられない成績でフィニッシュ。次回以降の大会の反省として生かさないといけませんね。


しかし前回の記事でも書きましたが、スーパーサンデーシリーズは大会以外のトコロが楽しすぎたので、悔しさもすぐに忘れてしまいました!!!44人しか参加しない大会で9回戦だったし、来年はもうちょっと参加枠が広がったりしないかなぁ(また行きたい)


記事内で載せ切れてない写真もいくつかありますので、ご覧ください!!







さて、次の大型大会はグランプリ京都。レガシーという得意とするフォーマットなので、十分に準備をした上で臨みたいところですね。


まずは2/15のBMOレガシーで、良い成績を残したいと思います!

それではまた、どこかの会場でお会いしましょう!


安田真幸
主な戦績
レガシー選手権2011 優勝
レガシー選手権2012 5位
プロツアーオースティン2008 出場
プロツアー名古屋2011 出場”
プロツアー“ドラゴンの迷路” 参加未遂
SuperSundaySeries Championship2015 出場

フォーマットを問わずプレイするオールラウンダー。レガシー選手権優勝、3度獲得したプロツアーの権利もすべて違うフォーマットというところからも、その器用さが伺える。
海外でのプレイ経験も豊富なベテランプレイヤーである。

本人のブログ:MTG戦歴を報告致します

過去の記事
「安田マサユキの
“実物提示教育致します”

第1回 デッキ構築で失敗しない為に~調整論~
第2回 デッキ構築で失敗しない為に~サイドボード論~
第3回 覇気とは?(正念場における心構え)

Modern Deck Tech このデッキを実物提示教育致します(Trico Traft)

~Legacy Analyze~

~Eternal Partyへの誘い~


DeckTech「なぜチームメタボがUWR Miracleを選択したのか」

安田真幸の勝手に挑戦・PTQタルキール覇王譚
~Journey into Honolulu~
ホノルルへ行きたいかー!
その1
その2
その3
その4
 
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