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石田弘
「黒に染まりゃいいんだよ!」第2回
 

2015.03.30
text by Ishida Hiroshi




沼より導かれし黒きマナの元、奈落の底より今こそ這い出よ……黒の下僕どもよ!!



どうもどうも、石田(dds666)です。

今回も引き続き「レガシーでの黒という色」の紹介編になります。

今回は黒のクリーチャーを紹介していきます。

 レガシーでのクリーチャー戦において、黒の生物は、それほど存在感があるわけではありません。
レガシーでよく見る生物となると、やはり《秘密を掘り下げる者》や《タルモゴイフ》、あるいは《僧院の速槍》や《若き紅蓮術士》など、コストに対して圧倒的なダメージ効率を持つ者たちが思い浮かぶのではないでしょうか?




 黒にも低コストでマナ効率のデメリット付き生物などはある程度いるのですが、やはりこういったレガシーのエースキャラに比べると役不足なのは否めません。




 しかしだからと言って黒い生物が使われていないわけではありません。
それどころか、ある意味ではレガシーのメタゲームを大きく変えたほどの驚異的なクリーチャーさえいるのです!




●《死儀礼のシャーマン》、そのインパクト!


はい、それがこの《死儀礼のシャーマン》です。
正確にはハイブリッド・クリーチャーですが気にしない。
そもそも、だいたい黒の能力のほうが強いし黒生物みたいなもんでしょう。

モダンでは禁止クリーチャーに指定されていることからも、そのカードパワーは明白です。
このカードの登場は黒にとっての福音であり、レガシー環境を大きく揺るがしました。

なにせこのクリーチャーは、黒単色でも使えるマナクリーチャーなのですから!
しかも好きな色マナ(え?出すのは黒だけでしょ)が出せるというマナクリーチャーとしては最高峰の能力です。
このカードの登場によって、「デスブレード」など少し重めのカードを使うようなデッキタイプも生まれましたし、逆に《不毛の大地》や《もみ消し》を主力とするマナ・ディナイアル戦術は若干の後退を余儀なくされました。

「黒いマナクリーチャー」というだけでも強力な《死儀礼のシャーマン》ですが、他の起動型能力ももちろん強力です。
黒マナを使う効果は墓地対策にもなりますし、高速かつアンブロッカブルなクロックでもあります。大体のデッキでは基本的にはこちらの効果が見込まれての採用となっており、《死儀礼のシャーマン》の強さを支える効果です(やっぱり黒なんだよなぁ~!)。

緑マナを使う効果も墓地対策としては強力で、特にメインから難なく積める「墓地対策効果」として、「リアニメイト」デッキや「ドレッジ」系デッキを戦慄せしめています。この手の墓地利用系デッキはメインでは除去カードが殆ど積まれていないので、召喚酔いの解けてしまった《死儀礼のシャーマン》が立っているだけでかなりの窮地に陥ります。

どの効果も相手の墓地も対象にとれるので、《罰する火》や《未練ある魂》などの使い回しを防いだり、《瞬唱の魔道士》を牽制できたり、昨今の流行である探査系カードに対しても、墓地を減らすことでキャストを遅らせることが出来ます。




《死儀礼のシャーマン》の効果は何も考えずに普通に使っても強力なのですが、いくらか注意すべき点があります。
この能力は墓地のカードを対象にしていますので、対象のカードが先に取り除かれてしまうと効果を発揮できませんマナを出す能力も厳密にはマナ能力ではないので、スタックで同様の対処をされる事態が発生しうるのは覚えておくべきです。

よくあるのが《死儀礼のシャーマン》同士のにらみ合いで、先に動いたほうは基本的に効果を発揮できないことになります(それでも、墓地からカードを除外することが目的だったり、相手のシャーマンをタップしてもらうことが目的だったりで動くことはあります)。



最近よくあるケースとしては、十分なマナと墓地枚数がある場合、能力起動にスタックされて対象のカードを《時を越えた探索》のコスト支払いに当てられてしまい不発、という事もありえます。状況によっては確実に効果を発揮させるために、自分の墓地を優先的にコストにしたほうがいいかもしれません(相手のライフを確実に詰めたい時など)。


墓地を除外できる能力は、状況に応じて見た目以上に柔軟な活用法が存在します。

例えば対戦相手の《外科的摘出》を避けたり、特定カードを除外することで《タルモゴイフ》のサイズを小さくできる場合もあります。逆に自分が《タルモゴイフ》を併用するデッキの場合には、対象とするカードの種類には留意すべきでしょう。

面白い動きとしては「食物連鎖」デッキで、ハンデスなどで墓地に置かれた《霧虚ろのグリフィン》を能力でリムーブして使いまわす事もできます。




汎用性の高い能力だけに色々な使い道がありますので、使うにせよ使われるにせよ、しっかりと「何が出来るか」を考えていく必要があります。

これだけ多機能でありながらサイズもなぜか優れており、序盤中盤終盤と隙がない《死儀礼のシャーマン》。
今では、普通に使用できるのはレガシーとヴィンテージだけです。
最強の黒い1マナ生物の力を存分に味わえるのは、エターナル環境の魅力の一つですね。




さてさて、黒で最も使われている生物は《死儀礼のシャーマン》でしょうが、同じぐらい環境に影響を与えている生物もいます。
こちらもまた、レガシーのメタゲームを揺るがしたほどの……いや、メタゲームを荒廃させてしまったほどのクリーチャーです。




ご存知でしょう。黒の中の黒、大いなるデーモン……至尊なる《グリセルブランド》を!


●MTG史上最悪最強のデーモン!  グリセルブランド


《死儀礼のシャーマン》とは違う意味で、けれどある意味ではそれ以上にエターナル環境のメタゲームを揺るがした大悪魔です。
MTGにおける全クリーチャーの中で最強、いや最凶の呼び声も高く、「実物提示教育」系デッキや「リアニメイト」系デッキ、さらにはヴィンテージでも「オース」系デッキなど、クリーチャーのマナコストを踏み倒すありとあらゆるデッキで大活躍のエースクリーチャーです。

やはり脅威なのはそのドロー能力です。
場に出てしまったら、仮に除去できたとしても新たな手札を大量に補充されてしまいますし、そもそも妨害カードやそのターン中にゲームを決められるカードなどを引いてしまえばさらに盤石です。




ぶっちゃけた話、場に出た=勝利と言ってもいいほどのカードであり、この大悪魔の存在は、前述のコンボデッキ系列を更に凶悪に、いや極悪なレベルにまで高めました。

例えば《罠の橋》などで抑えこまれていたとしても、ドロー能力で解決策を引いてしまえば勝ちですし、除去カードに対してはカウンターを引きに行けば問題ありません。グリセルブランドを守るためだけにこの《世界にあらず》が採用されたこともあるというのも、笑い話ではありません。




 《騙し討ち》から《引き裂かれし永劫、エムラクール》を走らせるだけでは勝てませんが(15点ダメージのため即勝利ではない)、まず《グリセルブランド》を出して能力でエムラクールと赤マナ(《水蓮の花びら》など)を引き当てれば一気に勝利できてしまいます。




また絆魂能力が異常に強く、カードを引くためのライフを自分で稼ぎ出してしまいます。一度のアタックを許してしまったら、もう逆転の目は少ないでしょう。

単体で大量ドローとフィニッシャーを兼ねているという点はものすごいことで、レガシー禁止カードである《ヨーグモスの取り引き》よりも凶悪なのでは?という声も聞きます。




そもそも7/7飛行絆魂というサイズだけでも脅威であり、除去できない場合はクリーチャーによるビートデッキや「バーン」デッキなどはダメージレースで勝利することが叶わずそれだけで投了に追い込まれてしまいます。

《グリセルブランド》への対策はまず場に出させない事が一番ですが、他には《真髄の針》系列で能力の起動を封じたり、《迷宮の霊魂》などでドローを封じたりするのも次善の策です。




また単純な話、場に出るまでに多くのダメージを与えてドロー能力を起動できなくようにするのも有効です。ライフが7点以下なら、除去耐性も何もないただの大型クリーチャーに過ぎませんからね(といっても、7/7絆魂飛行はそれだけで相当強力ですが……)。

加えて、ドロー能力を《もみ消し》で打ち消すのも有力です。ライフはコストですので7ルーズさせることができ、相手のライフが減っているのなら押し切ってしまうことも不可能ではありません。
また伝説のクリーチャーなので、《Karakas》でのバウンスが通用します。

いずれにせよ、一度出てしまった《グリセルブランド》は圧倒的な脅威です。なんだかんだといったところで、殆どの場合そのままゲームが決まってしまうことでしょう。

ストーリーでは出落ちで、「リリアナ様の噛ませ犬」と悲惨な扱いだった《グリセルブランド》も、ゲームなら大活躍。




やはり黒が最強という事を知らしめてくれる大悪魔、黒使いなら一度は彼と契約してみみたいですね!(僕は「ポックスリアニ」でいつもライフ支払ってます)




●その他の黒クリーチャー
《死儀礼のシャーマン》と《グリセルブランド》のインパクトは圧倒的ですが、他にも使われている黒生物はもちろんいます。
ここでは代表的なクリーチャーを紹介していきます。

・《闇の腹心》


「ボブ」の愛称で親しまれる名クリーチャー。
かつては「最強の2マナ生物」との呼び声高く、黒の採用利用の一つでもあったほどでした。
とにかく、僅か2マナでありながら生き残ればどんどんアドバンテージを稼げるのは素晴らしいの一言。
ライフロスの可能性がありますが、レガシーでは低コストカードばかりで組んだデッキが多いのでさほどの脅威ではなく、さらに《師範の占い独楽》や《森の知恵》などと併用すればそのリスクは大幅にダウンします。




そもそも「ライフなんて1点あればいい」のであまり関係ありません。
《ネクロポーテンス》の系譜に繋がるクリーチャーであり、非常に黒らしいと言えます。

最近あまり採用しているデッキがありませんが、流行の「デルバー」系デッキ(特にUR系統)に対して非常に弱いのが大きな理由です。なんだかんだでライフを狙ってくる相手には自殺行為になることが多いですからね。2マナのテンポロスや2/1というサイズの弱さ、カードが増えるタイミングが遅い事など、正直現環境と速度が噛み合っているとは言えません

ただし反面、ライフを狙ってこない相手には強力です。特にコンボデッキや「奇跡」デッキには強く、どんどんアドバンテージを稼いでくれますしアタッカーとしても2点クロックをかけてくれます。

また、強力なのがサイドボードから出てくる場合です。
「ANT」などのコンボデッキが、サイド後に相手が除去を抜く事を見越して採用してくる場合があり、これは除去られることがなく相手の対策カードをかわしてハンドを稼げるのでかなり厄介と言えます。

なんだかんだでカードパワー自体は高く、何より黒らしいので好きなカードです。
今では「ジャンド」ぐらいでしか採用を見ませんが、ああいったデッキ全体をパワーカードのみで固めているようなデッキでは遺憾なく力を発揮してくれます。




・《グルマグのアンコウ》《黄金牙、タシグル》《墓忍び》


最近何かと話題の、探査系クリーチャーを一気に紹介。
探査生物は強大なP/Tを誇り、高いマナコストを自身の能力で軽減して1~2マナ程度でプレイ出来てしまいます。
軽量カードが多いレガシー環境ではすぐに墓地が貯まりますので、見た目よりずっと軽く、早くプレイすることが出来ます。




実質的なマナレシオは《タルモゴイフ》に比肩し、さらにマナコスト自体は高いので《突然の衰微》などのマナコスト参照カードが通じないのが利点です。


逆に、複数枚引いてしまうと墓地が足りなくなってプレイしにくくなってしまうのが欠点です。バウンスされた場合も弱く、二度目のキャストが難しくなります。具体的には《精神を刻むもの、ジェイス》が天敵ですね。タシグルは《Karakas》も効いてしまいます。

この3種は近いようで結構違いがあり、デッキによって最適なカードを選ぶ必要があります。
現状は《グルマグのアンコウ》がよく使われているようです。




・《墓所のタイタン》


驚異的なコストパフォーマンスを誇る黒のファッティ。
レガシーでは「リアニメイト」デッキで釣る候補に入るほどで、これはよくよく考えたらとんでもない事です。




全体除去の少ないレガシーでは、ゾンビトークンを引き連れるタイタンに根本的な対処は殆ど不可能です。そもそも6マナ6/6という時点で《剣を隙》にぐらいしか効かないし、すぐに除去したとしても4点のクロックを残しています。根本的に対処できるのは《終末》を携える「奇跡」デッキぐらいでしょう。 
本体自体が強い上に連れてくるゾンビによる面での制圧力も凄まじく、何もなければ10点以上のクロックを維持できるという、なんというか今考えてみたらよくこんなクリーチャーデザインしたなってぐらいの強クリーチャーです。
ブロッカーとしてトークンが毎回出てくるので、ひたすら殴ってるだけで盤面を制圧し対戦相手を倒してしまえます。

これほどの性能でありながら6マナというコストも魅力的で、リアニメイトデッキでは素出しを狙えないこともありません。
この点から、「ポックスリアニ」デッキでは主力となっている1枚です。

当時のスタンダードから現在のレガシーに至るまで使い倒しているカードで、そのデザインの力強さやイラストの格好良さから個人的に一番好きなクリーチャーです。

通常版のイラストも良いですが、プロモ版のイラストが特に好きですね。めちゃくちゃかっこいいです。



いやー、1枚で勝てるカードというのは使っていて心が豊かになりますよ。白タイタンとか緑タイタンみたいな、他のカードに頼ってるような奴らとは違いますよ黒は!








●蘇生系クリーチャー
レガシーの黒には、何度も何度も墓地から復活できるクリーチャーたちもいます。
別段パワーや制圧力に優れているわけではないですが、その独特なギミックからデッキのメインシナジーとなっているものも多いです。
まさにゾンビ的な奴らですが、墓地対策や除外系の除去を用意していないと止めようがなく、気づいたら彼らの仲間にされてしまっているかもしれませんよ?

・《屍肉喰らい》&《墓所這い》



 セットで使われることが多いので同時に紹介。レガシーのゾンビ軍団です。
この2体はお互いにシナジーを持ちます。《屍肉喰らい》はゾンビなので《墓所這い》の蘇生条件を満たし、何度も復活できる《墓所這い》は《屍肉喰らい》の生贄としてピッタリです。
黒マナの続く限りパンプアップでき、また場と墓地を循環できるのでそれをトリガーとするカードともシナジーします。



「Zombardment」というこれらのシナジーを満載したデッキが存在します
(編:《血の芸術家》まで入った、とにかくゾンビと生け贄を主軸にしたデッキ。僕の大好きなデッキですby岩SHOW)。

・《恐血鬼》


手札からプレイする場合はお世辞にも強いとはいえないカードですが、“上陸”でノーコストで場に戻ってきます。
何らかの手段で直接墓地に置けばアドバンテージを取れますし、死んでも簡単に蘇ってきます。
アグロな「POX」系デッキのフィニッシャーだったり、「ローム」系デッキで不死身の生物として使われていたりもします。



逆に、土地がないと復活できないので、通常の「ドレッジ」デッキでは扱いにくいカードです。


・《イチョリッド》


 「ドレッジ」デッキのメインエンジンの一つです。
ノーコスト(マナ的な意味で)で墓地から復活し、自動的にまた墓地に帰っていくので、「ドレッジ」デッキの各種カードとの相性は抜群です。



かなり古いカードですがずっと使われ続けているすごいやつです。イラストも何が何だかよくわかりませんがとにかく強そう、ラスボスっぽい。


・《冥界のスピリット》



 条件は厳しいですが、ノーコストで何度でも復活してくるカードです。
《恐血鬼》や《イチョリッド》と違いブロックに参加できるのが強みで、盤面をグダらせる長期戦向けのカードです。
主に「POX」系デッキで1枚刺しされています(複数は必要ないカードなので)。




●その他ちょっとマイナー系な黒生物
・《マラキールの門番



実質トリプルシンボルですが黒信者なら関係ありません。
フェアデッキ相手には非常に強く、テンポとアドバンテージを同時にとれます。
《実物提示教育》から出てきたエムラクールを返しで除去れたら最高でしょう。
かつては「The Gate」という黒デッキのメインクリーチャーでした。
(編:《深淵の迫害者》と《マラキールの門番》や《陰謀団式療法》など、シナジーを擁した中速黒コントロール…今で言うミッドレンジ)

自分も大好きなカードで、レガシー始めたての頃はよく使っていました。
合計3マナという微妙な重さも、《死儀礼のシャーマン》がいればあまり気になりませんし、使ってみると今でも案外強いですよ。



・《吸血鬼の夜鷲》

地味に高性能なクリーチャーで、一時期レガシーでも注目されていました。
《タルモゴイフ》相手でも接死で相打ちが取れ、飛行で殴りながら絆魂で回復もできる……と、できることが多いです。
しかしやはり3マナという微妙な重さと除去耐性の無さから、姿を見なくなりました。



・《死の影》

1マナ13/13!《ファイレクシアン・ドレッドノート》を抑えてMTG史上最高のマナレシオを誇る生物です。やはり黒が最強だったか~。
(編:《メムナイト》の∞というのは忘れて黒を讃えましょう)

最近「クレイジー・ズー」というモダンのデッキで注目されている生物ですが、レガシーでもときどき姿を見ることがあります。
別に最大サイズを狙わなくても、5/5ぐらいでも十分強いですからね。やはり軽さは正義です。
レガシーではモダン以上に簡単にライフロス出来るのも魅力ですね。


・《ファイレクシアの抹消者》

祝福されし完成をとくと見よ!
趣味性の高いクリーチャーですが、スペック自体は破格。
対地上クリーチャー戦では無敵です。
自分はかつて「黒単リアニメイト」のサイドボードで使っていました。


・《ファイレクシアの抹殺者》


猛烈なデメリットを持っていますが、レガシーではダメージを与える手段のないコンボデッキは結構あるので、サイドボードとしては結構強い場合があります。
いい意味でも悪い意味でも黒らしいカードで、昔の黒を代表するクリーチャーの一枚でした。
思い入れのある人は、使ってみるのも面白いかもしれません。 



・《深淵の迫害者》《冒涜の悪魔》《にやにや笑いの悪魔》


「デーモン・ストンピィ」と言われる黒系のストンピィデッキで使われる主力生物です。
デッキ名にもなっている通りデーモンばかり。
今ではちょっと見劣りするスペックですが、やはりデーモンというだけでもカッコイイし魅力あふれるデッキタイプですよね。
レガシーでは飛行はかなり止まりにくいので、クロックの早さはかなりのものです。



というわけで黒のクリーチャーをざっと見てきました。
なかなか個性的なメンツが多く、一癖も二癖もある連中ですが、それを使いこなしてこそ黒使いと言えるのではないでしょうか。
そんな中で使いやすすぎる《死儀礼のシャーマン》は、やはりモダン禁止になるのも当然のカードパワーだと思います(笑)










~今週の「闇より這い出しもの」~
お題にしたテーマで黒いデッキを作るこのコーナー!
今週は黒のクリーチャーデッキです!

Sample Deck:「超・暗黒信心」
22land
8《沼/Swamp》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《Bayou》
2《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》

26spell
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》
4《恐血鬼/Bloodghast》
4《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger》
4《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》
1《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
3《墓所のタイタン/Grave Titan》
2《グリセルブランド/Griselbrand》

12spell
4《思考囲い/Thoughtseize》
2《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
2《悪魔の隷従/Diabolic Servitude》



見よ、この黒への信心を!

とにかく色指定の濃いクリーチャーを並べまくって、《ニクスの祭殿、ニクソス》でのブーストから《グリセルブランド》素出しを狙います。




《悪魔の隷従》は何度もリアニメイトできる渋いカード。いちおうリリアナからのリアニプランもあります。
強いデッキではないですが、たまにはこういう趣味に走ったデッキもいいのではないでしょうか?
黒にはすべてを受け入れ呑み込む、無限の包容力もあるのですから……。


それでは次回も、黒に染まりゃいいんだよ!


bigweb特集ページはこちら(外部リンク)


石田弘
自他共に認めるリミテッダーで、dds666のハンドルネームでおなじみである。
国内のリミテッドPEで2度の入賞、初出場のプロツアー“ギルド門侵犯”においても賞金圏内に入賞を果たすなど、その実力は確かなもの。

本人のブログ:ライフは一点あればいい


主な戦績
グランプリ神戸2011 Top8
The Limits2011 Top8
プロツアー“ギルド門侵犯” 出場
「黒に染まりゃいいんだよ!」
第0回
第1回

「カジュアルで遊ぼう」
第1回モミールベーシックで遊ぼう1
第2回モミールベーシックで遊ぼう2
第3回モミール戦略:構築編
第4回モミール戦略:戦術編

「ポックスリアニ」
その1~誕生編~
その2~デッキ解説編~
その3~サイドボード編~
その4~調整編~

「コンスピラシードラフトを楽しもう」
その1
その2

赤黒ゾンビデッキとの遭遇

「グランプリ静岡参加レポート」
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