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こんにちは!『モダンマスターズ2015年版』(以下MMA2)のシールド記事を書く事になりました、朴高志と申します。 リミテッドグランプリ・・・贅沢にもMMA2を用いた大会、GP千葉、本当に楽しみですね。 今回はそんなGP千葉に向けて、仮想プールを使ってデッキ構築をしてみたいと思います。 Bigwebの編集部からいただいた画像を元に、GP千葉の本番を想定しながらやってみます。 シールドのGPに慣れていない方のために、実際にどういう流れで構築するべきか、簡単にですがその辺りも解説しながらやってみます。
1:開けた瞬間、やることは? もちろんGPは競技レベル。チェックリスト通りにカードが存在しているかをまずは確かめるのですが・・・ その後の手順は人によって様々だと思います。 自分の場合、まず各色別にカードを分けてどの色が強いか判断します。 こうする事で、枚数の多い色、少ない色、レアの強い色など、どのカードをデッキに採用するべきかの基準が見えてきます。 では早速、今回の仮想プールを使って考えてみます。 白/White
枚数は10枚と少な目。強いレアもなく、ぱっとはしません。 が、《補強》が2枚あるなど、デッキの軸になりそうなカードは見当たります。
《忘却の輪》もいい感じですね。 他の色でクリーチャーを横にばら撒けるデッキが組めるなら、2色目に選ぶに値するかと思います。 青/Blue
クリーチャーの数は少なめですが、どれも強力。 中でも強めの飛行クリーチャー《大気の召使い》が2枚出ている点は見逃せません。 《熟考漂い》はマナが伸びているかそうでないかで柔軟な使い方の出来る素晴らしいドローサポート。
呪文はカウンターが多めにありますが、これらは相手が強力なレアを使用してきた時などに重宝します。 バウンスもアドバンテージを失わない《撤廃》があり、採用したいカードが多いこの色は強いと言えるでしょう。 黒/Black
やった~!《闇の腹心》だぁ!! 6パック分の金額をたった1枚で取り戻しましたね。 これぞリミテッドの醍醐味!
しかしそんな《闇の腹心》、シールド戦ではそれほど強くはありません。 何故なら、構築戦ほど軽いカードは入れる事が出来ず、土地でないカードがめくれると結構なダメージをもらってしまうからです。 他のカードはどうでしょうか。 《名も無き転置》はかなり強い除去なのですが、他のカードはあまり強力なものは無いようです。 枚数も少ないですし、ちょっと微妙ですね。 赤/Red
とりあえずぱっと見でレアが2枚あります。 《彗星の嵐》は異常に強力な赤の神話レア。 マナが豊富にあれば、これ1枚でゲームを決めてくれるでしょう。 火種がダブルシンボルなので、タッチで使いにくい事だけが欠点ですね。
《トゲ撃ちの古老》は相方のカードに恵まれていれば相当強いカードです。 パワーが上がる装備やオーラがいい相方ですが、使い切りの呪文でもそれなりの働きをしてくれます。 このプールだと《ヴェリズ・ヴェルの刃》との組み合わせがアツいですね。 クリーチャーも多く、マナカーブも無理なく、軽い除去こそないけれど呪文も強いと、これはかなり良いカードの出方をしているのではないでしょうか。 緑/Green
強力なクリーチャーがずらりと並んでいますね。 中でも《蟻の女王》は最強クラスのクリーチャーで、ターンが返ってくればたちまち戦場を蟻で埋め尽くしてくれます。
他にも《硬鎧の群れ》《巣の侵略者》《野生の末裔》など、強いクリーチャーがいっぱい。 流石は生物の色ですね。 《不屈の自然》《巨森の蔦》など、呪文もなかなかいい感じ。 土地・多色/Land & Multicolor
《進化する未開地》が出たので、とりあえず事故の確率は減りました。 多色は《セレズニアのギルド魔導士》と《復讐に燃えた再誕》が強そう。 2色の土地も、色が合えば採用したいです。 無色/Colorless & Artifact
ほとんどアーティファクト、たまにエルドラージ。 そう、このエルドラージ、コモンにも相当強いカードがあります。 《ウラモグの破壊者》はただ出してアタックしているだけで勝てるくらいの性能。 一見8マナというコストが重く見えますが、シールド戦は限られたプールでデッキを組むという性質上、どうしてもゲームが長引きがちになります。 なので、多少のマナサポートやドローがあれば、ポンっと場に出てしまいます。 先ほど見かけた《エルドラージの寺院》なんかは良き相方ですね。 さらに《合金のマイア》《旅人のガラクタ》などのマナサポートが充実しているのはとても素晴らしいです。 さて、ざっと見たところ、選択支としては、青、赤、緑の3色のうちでしょうか。 無色のカードも強力なので、そのあたりも考慮して組みたいです。
2:構築開始! さて、いよいよ構築開始。
今回は《ウラモグの破壊者》が2枚出ているという事で、これを最大限に生かすべく、青緑というカラーリングでデッキを組みたいと思います。 マナブーストして、ドローもして、《ウラモグの破壊者》を出す。 単純で強そうです。
そうなると《巣の侵略者》は2マナでマナブーストと序盤のアタッカーを兼ねるいいカードですね。 《不屈の自然》《旅人のガラクタ》×2枚も積極的に採用していきます。 後は強力な飛行クリーチャー達と、ドローサポートの《熟考漂い》、地上を支える事が出来る《セレズニアのギルド魔導士》、各種呪文、これに森8枚と島7枚、《進化する未開地》と《エルドラージの寺院》を入れて完成!
持っていないカードは紙に書いて補っています。
(編:上記写真のデッキを編集部で再現してみました。プロキシまで用意して構築してくれた朴さんの行動力には感激!) 序盤はマナを伸ばしながら、飛行クリーチャーでのビートダウンを試みます。 中盤以降はひたすら《ウラモグの破壊者》に頼ります。うまくいけば5ターン目には戦場に出す事が出来ます。 厄介な飛行クリーチャーに除去を使ってくれる場合が多いと思うので、《ウラモグの破壊者》が生き残りやすいのもこのデッキのいいところです。 除去こそほぼ無いといってもいいですが、ただただクリーチャーの質で圧倒出来るので、さほど問題にはならないと思います。 どうしても気になるのであれば、サイドからカウンターを投入すればいいですしね。 デッキ構築の点で重視していきたいのは、明確に勝ち筋があるかどうか。 また、それに到達するまでの道を開けるかも結構重要で、逆に言えば強いカードを多く採用していても、ここが定まってないと微妙なデッキになってしまったりします。 今回の色選びもこの点を重視したので赤を切って青緑にしました。 例えプールが弱くてもここさえ明確なら結構勝ちを拾えたりするので、意識しておいて損はないと思います。 デッキが組めたところでチェックリストに登録!・・・と行く前に、実はもう1つやっておきたい事があります。
3:試運転で最終チェック! 簡単に言えば、事故しやすいかそうでないかのチェックです。 スタンダードのデッキでも、いざ実際に回してみたら、全然思い通りに動かないなんて事も。そしてそれはリミテッドでも然りです。 なので、簡単にで良いので一人回しはしたいですね。 これで上手く動いていると感じるようなら、ちゃんとデッキが組めていると言えるでしょう。 今回の青緑は、特に大きな問題もなく、コンセプトに近い感じで動いてくれました。 後はチェックリストに記入して、スリーブに入れて完成です。 ジャッジに登録用紙を提出して、本戦開始のアナウンスを待ちましょう。
いかがでしたか?今回はMMA2のリミテッド、シールド構築を実際に行ってみたという記事でしたが、これがGPに参加する皆さんの参考になれば幸いです。 シールドというフォーマットは、パックを開封するところから、デッキ構築、対戦まで、マジックの楽しみをぐっと詰め込んだようなルールです。 その分運によるところは大きいですが、勝った時の喜びもまたひとしお。 今からGP千葉が楽しみですね。それでは、今回はこの辺りで。 ノシ