2015.6.19 text by Hayashi Shoya マジックのカードに欠かせないものに、ルールテキストがあります。 今まで数え切れないほどのカードを排出してきたマジック、そのカードの数だけこのルールテキストは存在しています。 そんな中で、特に気に入ったルールテキストがあると言った方もいるかも知れません。この話を振る以上、僕にはもちろんあります。 それが表題の《火炎破》です。
黎明期から存在するこのカード、書いてある事はシンプルで対象に4点のダメージを与えるという物。 マナコストは6マナと重くそのままではリミテッドでも使いでの無いカードなのですが、もう一つの文章にこのカードの全てが詰まっています。
このカードは《山》を2つ生贄にすることで、なんと0マナでプレイすることが出来ます。カードを3枚使っているとはいえ、0マナ4点はさすがにスペックがおかしく、エターナル環境でのバーンでそのコスト・パフォーマンスの良さを遺憾無く発揮しています。 しかし、このカードの重要ポイントは0マナで使用できる、ということではありません。一番大事なところは、《山》を多く使うデッキでないと使用が難しいというところです。 このカードをプレイする際には、デッキに相当数の《山》が入っていなければなりません このカードの存在が《山》の使用枚数を押し上げていると言っても過言ではないでしょう。 僕のような《山》のためだけの記事を書くような《山》好きにとって、大事なのはトーナメント会場で多くの《山》を観ることですから…。