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2015.08.27 Text by 森安元希
『4ターンキルとは』 皆さんは「4ターンキル」という言葉を聞いて、どのようなシチュエーションを思い浮かべますか? Damage 4 Wins!ではこれまで《ゴブリンの熟練扇動者》の採用を初めとした 1、2ターン目から順番に展開したクリーチャーの攻撃を積み重ねてダメージを与えていくデッキタイプ―… “ビートダウン”の紹介をしてきました。 各クリーチャーが「4ターン目までに実際に与えるダメージ量」を「打点」と呼んで計算し、 2、3、4マナのクリーチャーで6点+7点+7点のように20点を越える組み合わせとなるようなデッキを組んできました。 その環境(カードプール)のトップ・スピードのデッキがどれくらいのものであるのか。 「メタゲーム」と呼ばれる「相対的にデッキ同士の勝ち負けの比較」をしていくなかで、 4ターンキルのビートダウンというものはとても大切な指標となります。 ここまでは第1回の序文でも同様に触れたところです。 『コンボデッキとは』 カードプールが狭く、安定した3ターンキルが難しいスタンダード。 そしてその3ターンキルが禁止カードにより封じられているモダン。 特にこの2フォーマットでは、4ターンキルを軸とするデッキというものがビートダウンの他にもう1種類あります。 コンボです。 コンビネーション(連携)を語源とするコンボとは、ダメージの積み重ねではなく、 特定のカードのシナジーで独立的に勝利条件を満たす組み合わせを軸としたデッキを意味します。 古くは《Channel》と《Balck Lotus》からマナを沢山出して《火の玉》で決める。というものがありました。
ショップ名にもなっている「Channel Fireball」ですね。 このように、基本的には2~3枚の組み合わせでいきなりゲームに勝つことを目的としています。 「スタンダード」は普通、構築級と呼ばれるコンボデッキは多くて1種類くらいなのですが、 現行のスタンダードでも《ジェスカイの隆盛》+《撤回のらせん》+“0マナのパーマネント”を軸とした
「ジェスカイの隆盛コンボ」デッキは4ターンキルを成立させます。 《搭載歩行機械》の登場によって、耐えも攻めも一気にパワーアップしていますね。 また4ターンキルではありませんが《先祖の結集》で軽量のクリーチャーを一気に墓地から引き上げる
「ラリー」デッキはオリジンでの《ヴリンの神童、ジェイス》らの補強によって一気に一大勢力になりました。
他にも《龍鱗隊の将軍》+《時の賢者》+“最大5体のタップ能力持ちクリーチャー”による無限ターン。 《ニクスの祭殿、ニクソス》+《旅するサテュロス》+《ティムールの剣歯虎》の 「緑単信心」で形成できる無限マナから繋がるものもあり、コンボ目線では近年知る限りでは最も多様な選択肢があります。 逆に「コンボ環境」ともささやかれるモダンでは、それこそ数えきれないデッキタイプがあります。 最速2ターンキルを誇る《御霊の復讐》+《グリセルブランド》の「グリセルシュート」と 《詐欺師の総督》+《欠片の双子》による「双子」が、
使用者数の上でも代表的なデッキと言って差し支えないでしょうか。 特に「双子」は《欠片の双子》が4マナである都合上、 マナ加速手段を持たない限り3ターンキルが実現不可能なので「4ターンキル」の代名詞の一つです。 4ターンキルデッキの自作・紹介をするDamage 4 Wins!、今回はコンボを作ってみようと思います。 フォーマットは前回に引き続き、モダンです。 Damage 4 Wins! 第4回『モダンその1・ゴブリン・カンパニー』
『カテゴリーに分ける』 まずこの「双子」のメインボードのデッキリストを参考に、 コンボがどのように組まれているのかを見てみましょう。
Damage 4 wins!ではなく別枠の記事の宣伝で申し訳ないのですが、 先日書いた『モダン・シーズン。グランプリ・シンガポール。』にて 少し「親和」というデッキとそのリストに関する説明をしました。 そのなかではカードが役割ごとに「アタッカー」「サポーター」そして「フィニッシャー」に分かれる。と書きました。 これまでDamage 4 Wins!で紹介してきたビートダウンは、 カードのパワーバランスを偏重させないため「アタッカー」を中心としたデッキタイプということです。 コンボも、カードの役割ごとにそれぞれ分けることが出来ます。 大まかに3つ。「パーツ」「サーチ」そして「妨害」です。 ※「妨害」だけ日本語なの、凄い違和感あると思うんですが、上手い言い方できませんでした。
「パーツ」は当然「コンボパーツ」のことで、「双子」で言うならば《詐欺師の総督》と《欠片の双子》のことです。 加えて、同様に無限トークンを出す《やっかい児》と《鏡割りのキキジキ》もここです。 サイズやマナコスト、カードタイプの違いからサブ的に採用されており、水増し的な意味合いとなっています。 本来4枚ずつしか採用できないコンボを揃える上では、これらサブの存在はとても大切です。
「サーチ」は探すと書かれたカードの他に“占術”とドローも含みます。 普通に1ターンに1枚引いていくよりも「パーツ」を早く見つける為のカードの仕事です。 《血清の幻視》と《のぞき見》、《僻地の灯台》が単独でここに入りますが、 キャントリップ(本来の効果の他に1枚引く効果)がついているカードも「妨害」と兼ねてここに入ります。 《差し戻し》《電解》《ヴェンディリオン三人衆》《謎めいた命令》です。
スタンダードの《サテュロスの道探し》のように墓地から探すことも含むので、 《コラガンの命令》《黄金牙、タシグル》といったカードもここに含みます。 「妨害」は名前の通り相手を妨害します。打ち消し呪文の他、手札破壊、クリーチャー破壊などのことです。 対戦相手の妨害をして相手の勝利へのスピードを下げて、そうやって稼いだ時間で自分のコンボを完成させるためのものです。
もしくは打消し呪文以外にも自分への妨害を退ける効果を持ったカードもあります。 上記のように「サーチ」を一部兼ねる《差し戻し》《電解》《ヴェンディリオン三人衆》《謎めいた命令》《コラガンの命令》の他、 《瞬唱の魔道士》《呪文滑り》《稲妻》《呪文嵌め》《払拭》です。 特に「双子」デッキはこの「妨害」のところに多くの枠を割いていて、 相手をコントロールしていって隙を作ってコンボを完成させるというロングゲームの動きになることが多くあります。 「パーツ」とそれを探す「サーチ」が自分の勝つ為に必要な枠で、 「妨害」が負けない為に必要な枠といったところでしょうか。
『コンボパーツを決める』 では実際にコンボデッキを自作する上で、「パーツ」を何にするか決めないといけません。 スタンダードの10倍近くにも及ぶ広大なカードプールのモダンでは、 知られていないことを前提条件にしても非常に沢山のコンボパーツがあります。 そのなかで「モダンのChannel Fireball(《Channel》+《火の玉》)」と勝手に筆者が呼んでいるコンボがあります。 前回の末尾でも一言だけ触れたのですが、凄く好きという個人的な理由で今回紹介します。
1枚目は《ボロスの反攻者》。 収録セットは『ギルド門侵犯』で、スタンダードにおける『ラヴニカの回帰-テーロス』期で最も使われたカードなので、 最近スタンダードをプレイしていた方ならご存知だと思います。 必要なのはこのクリーチャーのダメージ反射能力です。 そしてこれに合わせるカードが、《火山の乱暴者》です。 『次元の混乱』のカードなのですが、当時プレイしているプレイヤーでも「なんだっけ?」 「火口の乱暴者?(別カード)」のようなレスポンスもあると思います。
4マナ6/5というテーロスの神にも匹敵するサイズと、「エコー(自分のライフと等しいマナコスト)」という不定値のエコーを持ちます。 そして“火山の乱暴者が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。火山の乱暴者はそれとあなたに、あなたが選んだ量のダメージを与える。そのダメージは軽減されない。” という誘発型能力を持ちます。選ぶダメージの量は0を含め1億でも幾らでも構いません。 つまりクリーチャーに任意のダメージを与える能力です。 今回の4ターンキルの内容は
3ターン目に唱えた《ボロスの反攻者》で4ターン目に攻撃して3点。 《火山の乱暴者》を出して能力で対象にとり、17点を与え、それを相手プレイヤーに反射させるというものです。 “相手よりライフが1点でも勝っていれば決まるX点ダメージ。” ということでまさしくChannel Fireball的な要素があります。 軸となるコンボパーツが決まりました。 では「双子」の《やっかい児》と《鏡割りのキキジキ》のように、これらのカードと同じ・似た仕事の出来るカードは他にはないでしょうか。
『《ボロスの反攻者》と似ているカードを探す』 まずは《ボロスの反攻者》からです。 実は全く同じダメージ反射能力のテキストを持つクリーチャーがいます。 《怨馬》です。
先制攻撃を得る起動型能力を失っていますが、サイズも等しく候補になるでしょうか。 ただ、4マナです。4マナと4マナのコンボだとマナ加速しない限り4ターンキルが出来ません。 《ボロスの反攻者》と同じように軽快な挙動を図るのは、少し難しいかもしれません。
「パーツ」としての《モグの偏執狂》はとても有用なのですが、『ストロングホールド』収録でカードプールにありません。
ところで皆さん、《やっかい児》と《詐欺師の総督》の誘発型能力が実は違うの、ご存知でしょうか。 もちろん無限トークンを生み出す上では同じ挙動を行うのですが、
《詐欺師の総督》によるアンタップ能力は対象が「自分のコントロールするパーマネント」の為、《呪文滑り》によって“滑りません”。
《やっかい児》の場合はコントローラーが指定されていない「パーマネント」が対象の為、“滑ります”。 「双子」を使わなくてもモダンをプレイする機会があるのであれば、覚えておきましょう。 さて、《ボロスの反攻者》と、そのぐらいに些細な違いを持つテキストのカードがありました。 クリーチャーでもなかったので、最初調べたとき分からず、筆者が知ったのも大分後になります。 『神河物語』収録なので《ボロスの反攻者》より何年も先輩カードです。
黒の《ほつれた血管》です。これを相手のクリーチャーにエンチャントして《火山の乱暴者》の対象にすれば相手はX点ルーズライフです。 瞬速を持っているので3ターン目の終了ステップにプレイ、4ターン目に《火山の乱暴者》と「双子」さながらの動きが出来ます―…が、 この場合、なにかしらかの手段で相手のライフを減らすか自分のライフを回復してないといけないことに注意しましょう。 候補は《怨馬》と《ほつれた血管》の2種類です。
『《火山の乱暴者》と似ているカードを探す』 ちょっとテキストが特殊すぎて、《火山の乱暴者》はサブカードはないのではないか。と最初思っていました。 探してみると、似ているカード、近いカードというのは何枚かありました。
《Fire Covenant》がおそらく一番近しいのですが、『アイスエイジ』と、こちらもプール外です。 やはり一度に大ダメージを与えるという点でソーサリー呪文に多いです。 そもそも《火山の乱暴者》自体もそうなのですが、クリーチャーにダメージを与える点で「妨害」の要素もあるので、 「パーツ」としての性能が少し劣っていても「妨害」としての性能が高いカードも探してみます。 《殺戮の焚きつけ》が20点をたたき出せる可能性を持っていますが、不確定です。
※テキストの関係で少し分かりにくいですが、《ボロスの反攻者》に1度3点以上を与えても、 手順を全て繰り返して呪文の解決が終わるまでは《ボロスの反攻者》は破壊されず戦場にあってダメージを与えられます。
《冒涜の行動》は13点と数値が足りませんが、プレイしやすいコスト軽減、対クリーチャー戦での「妨害」性能、マナコストが重いため《殺戮の焚きつけ》との相性の良さは考慮できます。 候補は《殺戮の焚きつけ》と《冒涜の行動》の2種類です。
『サーチカードを探す』 今のところ「パーツ」が候補含め赤5枚と黒1枚なので赤黒の組み合わせで探せるカードを検討してみましょう。 やはり一番の有力候補は《信仰無き物あさり》でしょうか。
コンボの性質上、ライフを失ってカードを探す《夜の囁き》《闇の腹心》の類型は使いにくそうです。 以前、友人でもある当記事の編集者の一人、岩Showから優れたカードの紹介もありました。
《肉捻り》です。“変成”のクリーチャー版、“変形”を唯一持つ《肉捻り》は 《怨馬》と《火山の乱暴者》のどちらをもダイレクトに戦場に出すところまで行えます。 ただ、プレイが4マナで変成が(1)(B)(B)なので、4ターンキルに間に合わないのでサポート的なところです。
《吠えたける鉱山》も上述の全体火力が1枚で多くのクリーチャーを対処できることを考えた場合、対戦相手にカードを引かれてもそこまで痛手でないマッチが多いため有効かもしれません。
「ウルザトロン」デッキが採用する各種キャントリップのついたアーティファクトも候補でしょうか。 加えて、《信仰無き物あさり》による墓地利用も検討する場合、 《コラガンの命令》と《エレボスの鞭》によって墓地から探すことも出来ます。
ちなみに《エレボスの鞭》と《火山の乱暴者》の組み合わせで、いわゆる無限ライフです。 また《ボロスの反攻者》と絆魂とのシナジーはスタンダードで実感したことのある人も多いのではないでしょうか。 目下の候補は《信仰無き物あさり》《肉捻り》《吠えたける鉱山》《エレボスの鞭》《コラガンの命令》です。
『妨害カードを探す』 《火山の乱暴者》と《殺戮の焚きつけ》、《冒涜の行動》の他、 クリーチャーを除去したりライフ差に干渉できる軽いカードを探してみましょう。 両方一度に出来るのが最良ですが、軽さとの兼ね合いもありますね。 典型的なカードは《稲妻》、《焼尽の猛火》です。 そしてスタンダードにある《ファリカの療法》も有効です。 《コジレックの審問》は《思考囲い》と異なりライフが減らず、また4ターンキルを目指す上で噛み合いの多い手札破壊ですね。
追加の候補は《コジレックの審問》《稲妻》《焼尽の猛火》《ファリカの療法》です。
『実際に組んでみる』 一応それぞれのカテゴリーに幾つかの候補が挙がったところで、枚数を揃えてデッキの形にしてみましょう。 なにをどのぐらいいれるのか。については、基本的には今までのDamage 4 Wins!と同じく、 各1,2,3,4ターンで使える枚数が9,8,7,6となることを基本としながら調整していきましょう。 ただし「サーチ」のうち、「ドロー」である《信仰無き物あさり》と《吠えたける鉱山》は 置けるか置けないかで引けるカードがどちらも2枚増えるので、細かい枚数の調整になります。
『デッキの基本的な動き』 ・1ターン目
4《信仰無き物あさり》4《コジレックの審問》そして1《悪意の神殿》の9枚です。 タップインする土地も1ターン消費していると考え、ここで枚数を確認しておきましょう。 いつも通りの9枚です。 ・2ターン目
4《吠えたける鉱山》2《ファリカの療法》で6枚です。
4《信仰無き物あさり》4《吠えたける鉱山》入れる場合、 合わせて8枚となって本来2ターン目にどちらかを引くことを想定して動けるようになります。 普段と引いたカードに差が出てくるので、このターン目から各枚数が少し変わっていきます。 ・3ターン目
4《ボロスの反攻者》2《ほつれた血管》で6枚です。 ここでは1~2ターン目の「サーチ」の助けによって合わせて最低5枚取れば良いのですが、 「コンボ」デッキは「パーツ」を妨害されてしまうと勝利が遠のいてしまいます。 枚数自体はしっかり取りましょう。 《ほつれた血管》は2マナのカードですが、《火山の乱暴者》の直前に出したいので“3ターン目のカード”になります。 《信仰無き物あさり》のフラッシュ・バックコストも3マナですが、ここで「パーツ」を置かないと4ターンキルに間に合いません。 ・4ターン目
4《火山の乱暴者》で4枚です。 《殺戮の焚きつけ》はプレイ出来るものの順調であればハンドは残り2~3枚であり点数が足りない可能性が高く、 また《冒涜の行動》はまだプレイ出来ない可能性も高いです。 『フリースロット』 この基本的な動きをその他のカードで補強・充足させていくことになります。 「サーチ」が入るため、いつもよりフリースロットの枠が多いですね。 1ターン目の1《悪意の神殿》を除いて8+6+6+4なので25枚。 土地が24枚なので残りおよそ11枚のカードがフリースロットです。 レガシーの「ベルチャー」や「ドレッジ」などのデッキ自体が「パーツ」というような場合でない限り、 「コンボ」はたいていの場合フリースロットに割ける枠が広がり構築の幅が広いので、色々なパターンに挑戦してみて欲しいです。
『サイドボード』 ザックリとですが、サイドボードも15枚用意してみましょう。 デッキの弱点と候補を挙げます。 ・「コンボ」デッキの常として手札破壊に弱いです。
→墓地からの回収カードを増やしましょう。 《コラガンの命令》の増加はアーティファクト対策も兼ね、仕事量が多くてお勧めです。 ・クリーチャーのインスタント除去がネックです。
→手札破壊と「守る」カードを増やしましょう。 《強迫》と《呪文滑り》は入れやすい相手が多いです。 ・ライフが大きく削られているとコンボが決まらない。
→対バーンはライフ回復の呪文を増やしましょう。《ドラゴンの爪》と《ファリカの療法》増でしょうか。
→対ロボッツは《呪文滑り》対策も兼ねてアーティファクト破壊のカードを採用しましょう。 《粉々》がライフ差を縮めてくれます。《コラガンの命令》だけだと足りない場面が多いと思います。 ・相手の墓地利用デッキに干渉できない。
→キャントリップを持つものが噛み合いが多いです。 《大祖始の遺産》か《虚無の呪文爆弾》、構えられる《死体焼却》のいずれかがお勧めです。 15サイドボード 1《グルマグのアンコウ》 2《コラガンの命令》 2《呪文滑り》 3《強迫》 2《粉々》 2《死体焼却》 2《ファリカの療法》 1《ドラゴンの爪》 サンプルとしてはこんなところでしょうか。
『赤黒?赤白黒?緑赤黒?』 今回は赤黒で纏めましたが、緑や白を足しても良いと思います。
白の場合は《エレボスの鞭》同様に絆魂を付与する《近野の巡礼者》や、 全体火力で大量回復する《魂火の大導師》、 《未練ある魂》の「相手クリーチャー攻撃の妨害」で時間を稼ぐ。
《修復の天使》で《火山の乱暴者》を火力として使い回すなどのプランニングを取れます。 (《ボロスの魔除け》+《近野の巡礼者》+《ボロスの反攻者》はスタンダードにあった無限ライフですね。) 緑はより墓地を利用する形の《根囲い》や《忌まわしい回収》の「サーチ」の増量、 《極楽鳥》などの「マナ加速」戦法が噛み合うと思います。
その代わりマナベースの選択が厳しくなるので、構築とプレイングに経験が必要かもしれません(2ターン目に(B)(G)、3ターン目に(R)(R)(R)というマナを要求)。 構築の際には第4回のDamage 4 Wins!で少し触れたように、 「この呪文」を「この順番」で使う為には「どの土地」が「いつ」必要なのかを順を追って考えてみてください。
また同じカラーリングである「グリセルシュート」と「リビングエンド(《死せる生》コンボ)」との混合(ハイブリッド)も、それぞれ可能です。 ※実は、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、動画「BigMagicLive」にて 岩Showが筆者の意見を耳にして、The Replayというコーナーにて赤白黒版の《ボロスの反攻者》+《火山の乱暴者》デッキを一度構築し使用してくれています。 興味のある方はご覧になってみてください。 【ニコニコ動画】【MTG情報番組】BIG MAGIC LIVE 第63回(2014年8月20日号)
『最後に』 「凄く好き」という個人的な理由で今回紹介した、《ボロスの反攻者》+《火山の乱暴者》デッキ、いかがだったでしょうか。 実は前回の「ゴブリン・カンパニー」デッキの《ボール・ライトニング》と《月の大魔術師》の枠を それぞれ《ボロスの反攻者》、《火山の乱暴者》にして、ビートダウンとコンボを両立させるという考えもあったのですが… 当記事にて一旦、「コンボとはどういうものなのか」という話を書かせていただこうと考え、分けました。
《集合した中隊》から飛び出てくる《ボロスの反攻者》やゴブリンズの行く道を開けるため《黄金牙、タシグル》を焼く《火山の乱暴者》、強いです。 次回は来月『戦乱のゼンディカー』の情報がある程度出回った頃でしょうか。 ゼンディカー固有の部族である同盟者の再登場や、新たなゴブリンたちはいるのでしょうか。 (編:同盟者が存在することはDuel Deck『ゼンディカーvsエルドラージ』で確定)
《ゴブリンの先達》と“タメを張る打点”の《ステップのオオヤマネコ》のようなインパクトのある猫が増えるかも? Damage 4 Wins!目線でも興味深い、新たなるセットの登場がまちどおしいです。 それでは。森安でした。