text
by Ryuji Murae
PTQ姫路(1/11)
1/11~13。関西圏では姫路、大阪、名古屋の3ヶ所でプロツアー予選(以下PTQ)が行われました。
マジックプレイヤーとして参加しない手はない!ということで、3日間のレポートを行いたいと思います。
まず最初は姫路。イエローサブマリン姫路店様の主催です!
あ、あれ・・・?シートオールが出ている・・・
まさかの遅刻。
主催のイエローサブマリンのスタッフの皆様、ジャッジの皆様、そして僕の活躍を楽しみにしてくれていた皆様、本当に申し訳ありませんでした!
ということで急遽、会場を見てメタゲームブレイクダウンを行いたいと思います!
メタゲームブレイクダウンはこちら!
PTQ大阪(1/12)
2日目は大阪。にじいろくじら様の主催です!
会場は満員御礼。熱気に包まれています。
参加者169人のスイスラウンド8回戦!
デッキは赤信心。MOでずっと使用していたことと、黒田さんや安田さんと途中まで一緒に調整させてもらっていて、デッキパワーの高さは証明済みだったことでの選択です。
昨日会場をみた感想踏まえてこの形に。
サイドボードの《チャンドラのフェニックス/Chandra’s
Phoenix》は姫路で多かったエスパーミッドレンジと青白系コントロールを強く意識しています。
Round1 エスパーコントロール
Game1
後手:1マリガン
《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》《岩への繋ぎ止め/Chained
to the Rocks》が手札で重なる、対コントロールでの負けパターンに入ってしまい負け。
Game2
先手:お互いマリガン無し
先手の利を生かし2マナのクリーチャー群を展開。《軍勢の集結/Assemble
the Legion》《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath
Dragon》を展開したところで相手投了。
Game3
後手:お互いマリガン無し
序盤から《灰の盲信者/Ash Zealot》達を展開するも粘られ《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth,
Sun’s Champion》と《スフィンクスの啓示/Sphinx’s
Revelation》X=4。
ハンドを補充され苦しいか・・・と思いましたが、《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros,
God of the Forge》《モーギスの狂信者/Fanatic
of Mogis》《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath
Dragon》と全て通ってしまい勝ち。
×○○
取ってて良かった《チャンドラのフェニックス/Chandra’s
Phoenix》。啓示のドローが芳しくなかったようで。
1-0
Round2 BGWミッドレンジ
Game1
先手:相手1マリガン
《思考囲い/Thoughtseize》から、《冒涜の悪魔/Desecration
Demon》。これに対処できず負け。対処できないと4マナ6/6というサイズは脅威でしかありません。
Game2
先手:相手1マリガン
Game1で見えたのが《冒涜の悪魔/Desecration
Demon》《思考囲い/Thoughtseize》黒と緑の土地だけだったため、黒緑用のサイドをするも出てくる白マナ。
お互いリソースが尽きトップ勝負になるも、相手から降ってきた《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth,
Sun’s Champion》がどうにもならず負け。
××
個人的にかなり苦手なカラー。白を見せずに1本目を取られてしまい《異端の輝き/Glare
of Heresy》をサイドインできなかったのもかなり辛かったです。
1-1
Round3 ナヤミッドレンジ
Game1
先手:お互いマリガン無し
《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos,
Shrine to Nyx》からの赤信心特有のブン回りで勝ち。《炎樹族の使者/Burning-Tree
Emissary》を絡めた《モーギスの狂信者/Fanatic
of Mogis》は押している展開でこそ輝きます。
Game2
後手:お互いマリガン無し
《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》は《岩への繋ぎ止め/Chained
to the Rocks》されるも、再度反攻者を展開。さらに《異端の輝き/Glare
of Heresy》で追放されていた反攻者復活の後《ミジウムの迫撃砲/Mizzium
Mortars》超過!で勝ち!
○○
サイドボードから追加する除去に有効なものが多いマッチ。比較的有利。
2-1
Round4 赤白信心
Game1
先手:1マリガン
ライフは削るも、こちらだけ同系で大切な4マナのカードに辿りつけず負け。同系はライフを残しつつ、いかに《モーギスの狂信者/Fanatic
of Mogis》《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros,
God of the Forge》《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath
Dragon》等の高マナ域のカードに辿りつけるかが勝負になります。
Game2
先手:3マリガン(相手1マリガン)
《稲妻の一撃》×2、土地×5をマリガン
↓
ノーランドマリガン
↓
ノーランドマリガン
↓
《稲妻の一撃》、土地×3をキープ。
《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》、《ミジウムの迫撃砲/Mizzium
Mortars》、土地と引きこみ、相手のクロックを捌いたあとチャンドラ着地。
《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God
of the Forge》が出てきてライフが危うくなるも、そこから《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath
Dragon》、《チャンドラのフェニックス/Chandra’s
Phoenix》と展開でき、1T差で勝ち。
Game3
後手:お互いマリガン無し
相手の2マナクリーチャーを捌くと後続が出てこなかったので、クロックが無い状態で再びチャンドラ着地。そのままチャンドラが生き残り、アドバンテージをとりつづけて勝ち。
×○○
何事も諦めてはいけない。
3マリガンで勝ったのは久しぶりでした。
3-1
Round5 エスパーミッドレンジ
Game1
後手:お互いマリガン無し
順調に展開し、《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros,
God of the Forge》まで繋ぐも出てくるのは《幽霊議員オブゼダート/Obzedat,
Ghost Council》。非常に苦しい。
苦肉の策で《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath
Dragon》をブロッカーに回すと、飛んでこない除去。いける!で勝ち。
Game2
後手:1マリガン
飛んでこない除去。相手のハンドがあまり噛み合っていないようで、そのまま押し切り。
○○
想定していたデッキに勝ててよかったです。
4-1
Round6 赤白信心
Game1
先手:1マリガン
場が膠着するも、こちらの方が《モーギスの狂信者/Fanatic
of Mogis》を1枚多くドロー。溜まった信心が相手のライフを削り取り勝ち。
Game2
後手:お互いマリガン無し
《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》を1Tしぶったせいで相手の展開に追いつけず負け。相手の信心カウントを削るタイミングが難しいです。
Game3
先手:お互いマリガン無し
序盤から一気に展開し、ハンドを使いきって相手の残りライフを1に。19対1ならなんとかなるだろーと思っていたら相手投了。
○×○
信心カウントを削るのが重要になってくるマッチ。
《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》も、無理に超過を狙わずに迷ったら撃つ方が裏目が少ないかなと思います。
5-1
Round7 ラクドスアグロ
Game1
後手:1マリガン
1T目から出てくる《苛まれし英雄/Tormented Hero》《ラクドスの哄笑者/Rakdos
Cackler》等の軽量クリーチャー達。繰り返すタップイン土地。為す術なく負け。
Game2
先手:お互いマリガン無し
《思考囲い/Thoughtseize》で除去を抜かれるスタート。《灰の盲信者/Ash
Zealot》で応戦するも、土地が2枚でストップ。
2T土地が止まる間《ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava,
Rakdos Blood Witch》《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath
Dragon》と出てきて負け。
××
苦手な速いデッキに当たってしまいました。
2本目は土地が詰まらなければ・・・というところでしたが、イクサヴァが本当に強い。かなり辛いマッチでした。
5-2
ここで目無しに。あと1ラウンドなので最後まで続けます。
Round8 赤白信心
Game1
先手:お互いマリガン無し
相手の信心を削れず、《パーフォロスの槌/Hammer of
Purphoros》からの《モーギスの狂信者/Fanatic
of Mogis》を止めきれずに負け。
Game2
先手:お互いマリガン無し
《神々の憤怒/Anger of the Gods》で場を流されたところで出てくる《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth,
Sun’s Champion》。
《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros》も併せて対処できず負け。
××
黒田さんでした。お子さんを連れての参加だったようです。家庭とMTGを両立させている、プレイヤーの鑑ですね。
持ちあげておきましょう。
というわけで結果は5-3でした。
同系も2/3は勝てているので、想定していた相手には勝てていたと思うのですが、それ以外に2敗しているという事実。
特に、ラクドスアグロのような速いデッキへの対策はおろそかになっていたのは反省です。
Round7の相手は僕の友人でそのままTOP8に残っていたので、にじいろくじらの店舗で行われたSEを観戦。
惜しくも準決勝でエスパーミッドレンジに負けてしまいましたが、独自のデッキでここまで勝ち進んでいるのをみると、煮詰まっているように見える環境でも、まだまだ工夫の余地があると思わされます。
PTQ名古屋(1/13)
MTGプレイヤーの朝は早い。
名古屋へは車に載せてもらうため、日が昇る前に集合場所に移動します。
移動中に雪が。
寒い!
途中で雪も止み、無事名古屋に到着。今日の主催者ホビーステーション様です。
事前予約が店頭のみとのことで参加できるか少し不安でしたが、会場はとても広く、かなり余裕を持ってプレイできました。
参加者148名の8回戦。
デッキは引き続き赤白信心。
昨日使用した《チャンドラのフェニックス/Chandra’s
Phoenix》の感触がかなりよかったのでメインに昇格。
サイドボードの空いた所に除去を足してこうなりました。
Round1 GBWミッドレンジ
Game1
後手:相手1マリガン
《思考囲い/Thoughtseize》×2《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani,
Selesnya’s Voice》、《復活の声/Voice
of Resurgence》《テューンの大天使/Archangel
of Thune》《復活の声/Voice of Resurgence》で為す術無く負け。《岩への繋ぎ止め/Chained
to the Rocks》を1枚引けていればもう少し粘れたかもしれませんが・・・
Game2
先手:1マリガン
《思考囲い/Thoughtseize》→《幽霊議員オブゼダート/Obzedat,
Ghost Council》→《エレボスの鞭/Whip
of Erebos》で負け。
××
辛い。
《思考囲い/Thoughtseize》後のプレッシャーが黒信心よりも遥かに強い。平らな場でオブゼダートを出されると本当にそれ一枚で負けてしまいます。
個人的には一番当たりたくないアーキタイプでした。
0-1
Round2 GBWミッドレンジ
Game1
先手:お互いマリガン無し
《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God
of the Forge》を絡めてライフを削っていくも、決めにかかったアタックを《突然の衰微/Abrupt
Decay》で1ターン凌がれ、返しに《屑肉の刻み獣/Dreg
Mangler》を追加され13点を一気に削られ負け。
ライフ管理をしっかりすべきでした。反省。
Game2
《思考囲い/Thoughtseize》からのゆっくりスタート。
こちらの生物には除去を合わせられ、5T目に到来したワームは《通りのひきつけ/Street
Spasm》X=1、《ミジウムの迫撃砲/Mizzium
Mortars》で対処を試みますが《セレズニアの魔除け/Selesnya
Charm》でパンプ。そのまま残った5/5に対処できず負け。
××
最速での目無しに。
この時点で負けの3/5がGBWカラー。このデッキに対する明確な解答を用意していなかったのが一番のミスでした。
車で帰る時間が変わらないことと、プレインズウォーカー・ポイントの為に続行。
Round3 黒単信心
Game1
先手:お互いマリガン無し
《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》への《肉貪り/Devour
Flesh》以外これといった除去が飛んでこなかったので《ボロスの反攻者/Boros
Reckoner》《モーギスの狂信者/Fanatic of
Mogis》《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath
Dragon》と展開して勝ち。
Game2
後手:1マリガン
今度も除去が飛んでこず。Game1と似たような展開。たくさん並べて押し切り。
○○
「今日ダメな人同士の勝負でしたね・・・」と語る姿が印象的でした。
1-2
ここでサイドイベントのアナウンスが。モダンマスターズを使用してのドラフトを行うとのこと。
僕はドロップしなかったので残念ながら参加できませんでしたが、すぐに定員が埋まって大盛況だった模様です。
Round4 赤白信心
Game1
後手:1マリガン
《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos,
Shrine to Nyx》からの高速展開を止めきれず負け。
相手の信心を削れないと一方的な展開になってしまうのが辛いところです。
Game2
先手:お互いマリガン無し
お互いの《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》を《ミジウムの迫撃砲/Mizzium
Mortars》で除去し合う立ち上がり。こちらの後続が強く、再び反攻者を展開して勝ち。
Game3
後手:お互いマリガン無し
相手の《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God
of the Forge》が顕現したところで、デッキに1枚だけ残っていた《岩への繋ぎ止め/Chained
to the Rocks》で除去する立ちあがり。
お互い場とライフを詰めるも、《パーフォロスの槌/Hammer
of Purphoros》でじりじりと押される展開に。
次のアタックは耐えられないラストターン、《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath
Dragon》をトップデックし、残っていたライフ4を削りきり勝ち。
×○○
割られた場合の裏目を回避するために《岩への繋ぎ止め/Chained
to the Rocks》を減らしていたのですが、残っていた1枚に助けられた形になりました。ラッキーでした。
2-2
Round5 エスパーコントロール
Game1
後手:お互いマリガン無し
お互いのライフ推移が16→20で終わっている。
こちらの展開を除去とカウンターで捌かれた後のジェイスから《スフィンクスの啓示/Sphinx’s
Revelation》を撃たれたところで投了。
Game2
先手:お互いマリガン無し
ライフ11から1点ずつちまちま削って勝ち。うーん覚えてない・・・
Game3
後手:2マリガン(相手1マリガン)
常に安全圏にライフを置かれ、全て捌かれて負け。
×○×
マリガンのリソース差が響きやすいマッチ。ある程度ちゃんと展開できればそこまで苦にならないのですが、
逆に言うとそれができない場合ボロ雑巾のように負けてしまうマッチでもあります。負け方が一方的になりやすいね。
2-3
Round6 GBミッドレンジ
Game1
先手:お互いマリガン無し
除去を撃たれない赤信心は強い。展開力が相手を上回り勝ち。
Game2
後手:1マリガン
相手の大型クリーチャーに押し込まれかけるも、《軍勢の集結/Assemble
the Legion》《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros,
God of the Forge》の、守ってさえいれば勝てるコンボが決まって勝ち。
○○
《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》が効きにくいので全部サイドアウトして生物を追加。場に常に生物を残すことができたので、良かったと思います。
3-3
Round7 黒単信心
Game1
後手:相手2マリガン
相手が2マリガンとは思えない4ターン目《冒涜の悪魔/Desecration
Demon》までのスムーズな動きに対して、こちら《山》《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos,
Shrine to Nyx》で土地がストップ。
諦めかけるもなんとか《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》を引きこみ、《炎樹族の使者/Burning-Tree
Emissary》2枚を絡めた展開力で持ち直して勝ち。
Game2
後手:2マリガン
相手の《冒涜の悪魔/Desecration Demon》に全く対処できずに負け。きっちり《岩への繋ぎ止め/Chained
to the Rocks》を合わせられないと4マナ6/6は強い。あっという間にライフを削り取られてしまいました。
Game3
先手:2マリガン
悪魔2枚にボッコボコに殴られて負け。
黒系を相手にしたときの最も辛い動きが《冒涜の悪魔/Desecration
Demon》連打なのですが、見事にやられてしまいました。
○××
マリガン内容がいずれも1ランド、ノーランドだったのでマリガンミスではないと思います。ですが、この日はマナトラブルが多かったので土地を増量した方がよかったかもしれないなと反省。
3-4
Round8 エスパーコントロール
Game1
先手:お互い1マリガン
《至高の評決/Supreme Verdict》を気にしつつクリーチャーを展開。白マナが2つ出ない様子だったので、返しのターンに評決を撃たれなければ勝ちの場を作ってターンを返す。撃たれず勝ち。
Game2
後手:お互いマリガン無し
除去は撃たれるものの、それ以上にクリーチャーを展開。上手く相手の引きと噛み合って勝ち。
○○
勝つにしろ負けるにしろ、場に差がつきやすいマッチだと思いました。
というわけで4-4で終了。
長かったPTQ行脚はここで終了です。
白熱のシングルエリミネーション!
全ての会場で受付~開始までがとても速く、3日を通して、とてもスムーズに進行していたと感じました。どの大会もスイスラウンド終了までが本当に速かったと思います。
個人的な結果は残念なものになってしまいましたが、振り返るとデッキ構築、プレイング共に自分の力不足を感じさせられました。
この環境でのプロツアー予選はここで終わりですが、「神々の軍勢」後もスタンダードでの予選は続きます。気を取り直して練習に励みたいと思います。
最後に、大会を主催されていたイエローサブマリン姫路店、にじいろくじら、ホビーステーション名駅店のスタッフの方々をはじめ、ジャッジ・プレイヤーの皆様、撮影等に快く応じていただいたきありがとうございました。
それでは、またどこかのプロツアー予選でお会いしましょう。
| |